月島「ほていさん」

昨日は後輩の送別会で月島のあんこう鍋の店「ほていさん」に行く。
忘年会シーズンともなると予約が全く取れなくなる。
なので今回は2ヶ月前に電話をした。
メニューはあんこう鍋のコース、5,500円のみ。飲み物別。
付き出し二品(もずく酢、胡麻豆腐)と刺身盛り合わせ、あんこう鍋、
〆の雑炊とお新香。


ここに来るのは2回目。前回は今のPJがまだ外部設計の頃か。5年前。
上司から聞いて忘年会で早々と予約した。
鍋が運ばれてくると店員が蓋を開ける。
山盛りになったあん肝を味見できる。これがまたうまい。
(2回目の箸を伸ばしたら「味が薄くなります」と怒られた)
火にかけてしばらく蓋をして、出来上がる頃に一度蓋を開ける。
あれほどあったあん肝がぺちゃんこに。グツグツと野菜が煮えている。
上澄みのスープをよそってくれる。
…はぁ、…もう、…ねぇ。しみじみ、日本人でよかったよ。
全てが味噌の中に溶け合って、心の底から温まる。
どうしたらこの芳醇な味わいが出せるのか。


出来上がった鍋をよそってくれる。これがうまいのは当たり前として
〆の雑炊のなんたるか。出汁がどうとかさ、言葉にならない。
雑炊があるというだけでこの国に生まれたことに感謝したくなる。
それぐらい、ホワッと無防備な気持ちになる。


肝心の後輩は「これまで東京で食べたおいしいもの」を聞いたら
巨牛荘のケジャン入り焼きうどんと、ここ! って断言するくらいで。
最後に東京のおいしいものを皆で食べることができてよかったと思う。
(と言いつつ、最後の最後は巨牛荘アゲイン、となりそう)


秘密裏に寄せ書きを書いて、最後に渡す。