第34回感門之盟

(以下、編集学校関係者以外の方が読んでもなんのことやらと…)


2週おいて昨日もまたイシス編集学校の卒業式イベント、感門之盟。
今回は29守。豪徳寺に編集工学研究所が移ってから
当期関係者だけが出席可能となって本当は僕は対象外だったんだけど、
25破の教え子が師範代を務めたことや
27守師範でご一緒した皆さんが勢ぞろいするということもあって
なんとか潜り込みたかった。
そしたら先週急遽、今月末開講の28破の講座紹介のため
ゲストとして呼ばれることが急遽決まって。なんとかなった。


土曜に28破の伝習座(指導陣向けの講習会)があって、朝から終日。夜22時まで。
日曜に感門之盟。これも朝からリハーサルで結局終日。2日つぶれる。
月曜、今日から錬破(師範代向けトレーニング)開始であるが
全然準備ができてなくて途中、第2部が始まる前に帰ってきた。
どちらにせよ編集学校漬け。今月いっぱいはそうなるか。開講までが勝負。


13時スタートでプログラム上は19時まで。基本コースの守だけで6時間。
以前なら半年ごとに開催されて守・破・離・花伝所・風韻と全コースまとめて
それぞれ1時間ずつで慌しかったのからするとガラッと変わった。
(公共のホールを借りるのではなく
 自前のメイン会場:本楼が100人程度しか入らなくなったことが大きい)
6時間も何をするんだろう? と始まる前はとても気になったけど
学衆参加型の新しい企画がいくつもあってそれぞれよくできていた。
これまでは師範代のためのお祝いだったから
学衆は席に座ってただ見てるだけ。それが180度転換されたわけで。
この方向性の変化、喜ばしいことだと思う。


師範から師範代へ感門表を渡したり、校長が師範代に先達文庫を渡すのは変わらず。
今回何よりもの大きな変化は
その後師範代から学衆ひとりひとりに卒門表を渡すようになったこと。
とはいえ1教室ずつ開催してステージをみんなで見てる時間も無いので
師範チーム2教室ごとに分かれて
編集工学研究所1階の本楼や2階の学林堂でそれぞれ実施。
これはとてもいいですね。
僕が20守で受け取ったときも25守で渡したときも
事前に郵送で味気なかったですからね。


そしてもうひとつ。
教室ごとに本楼や学林堂の本棚から教室らしい本を見つけて
学衆の代表がステージに立って発表する。
本選びでワイワイとなって、発表の内容を考えるのにケンケンガクガク。
皆編集稽古が好きで集まっているから自然と熱を帯びる。賑やかになる。
こちらも素晴らしい企画だった。発表もそれぞれ工夫されていた。


何よりもみんなこういったことのひとつひとつの反応が初々しいんですよね。
最初に松岡校長が前の方に出てくるだけで「ワーッ!」と憧れの眼差しで見たり。
(先日の27破ではそれはなかったな。皆、厳しい稽古を潜り抜けてふてぶてしい)
いいもんだなあと思った。
この中からどれだけが師範代や師範となったり、離に進むのだろう。
そんなことを考えた。


僕自身の発表はまあどうにかこうにか終わって。
まあせっかくだからと破れたジーンズと着物アロハで登場。
最高気温が25℃まで上るという話もあったことだし。
(そういえば、東京は黄砂ならぬ春霞で空が真ッ黄色だったみたいだけど。
 ずっと屋内にいたから気がつかなかった)
破の4つのカリキュラムのうち、文体編集術とクロニクル編集術の紹介。
ゆっくり喋るのを心がけたら時間が押して途中はしょった。
うーんどうかな、と思っていたら校長に「なかなかよかった」と言ってもらえた。
ほっとする。


27守のとき、僕のネーミングが採用された「守姿一渾」が続いていたのも嬉しかった。
名前のあるもので何か足跡を残せた。
これは27守の時には教室アワードだったけど、28守では番匠からの教室語りとなり、
29守では上記の教室らしさの本探し。毎回形が変わったけどそれもまたよし。


30守が来月開講。
(同じ会社の方も含めて!)知ってる師範代が何人かいて、
次の世代の人たちにつながっていってるのを目にするのは感慨深い。
花伝所も、そう。


5年前になんとなく入門したときにはここまで続くとは思いもしなかった。
そんなことをシミジミと考えながら、電車に揺られて帰った。