YUNA

アメリカのスタバのレーベルから出ているコンピにハズレはない。
最近聞いたのでは『Dinner for Two』というのがとてもよかった。
ふたりでしっとりとした時間を過ごすための音楽ということか。
Aphex Twin「Avril 14th」で始まり、
Nat King Cole 「Aquellos Ojos Verdes」や
Ben E. King 「Spanish Harlem」辺りを挟みつつ
梅林茂による「夢二」のテーマ曲や
Cowboy Junkies 「Blue Moon Revisited」など。
ジャンルも時代もしばらず、自由すぎる選曲。
http://www.amazon.co.jp/dp/B007QGSQOI/


この中でとても気になったのが
YUNA というマレーシアのシンガーソングライター。
「Someone out of Town」という曲。
https://www.youtube.com/watch?v=VCJGgvatabk


ここ数日ずっと繰り返し聴いてる。
1986年生まれ。マレーシアの大学で法律を学びつつ音楽活動を続け、
EPやアルバムを出す。卒業後2011年にはアメリカでもデビュー。
Wikipedia を見たら現在はブティックも共同経営とあって、
うーん、いわゆる才媛系か。
音楽性は全然違うけど、宇多田ヒカルを思い出した。


この曲の収録されたアルバム
『Terukir di Bintang』(マレーシア / 2012)を入手して、
これまたヘビーローテーション
明るく躍動感ある曲よりも「Someone out of Town」のように
スローで浮遊感のある曲の方が独特の音楽観を語っているか。
スローモーションの映像の中で
カラフルな花々が咲き誇っていくかのような。
そしてその濃密な香りに包まれるかのような。


その他のアルバムは現在取り寄せ中。
『Decorate』(マレーシア / 2010)
『Yuna』(アメリカ / 2012)


Nirvana「Come As You Are」をカバーしている。
https://www.youtube.com/watch?v=C0dwfRt8LcI
カート・コバーンのフラジリティ(脆さ、繊細さ)を捉えていて、
出色のカバーだと思う。
アメリカではダウンロード・オンリーのシングル。
残念ながら 日本の amazon や iTunesStore では入手できない。


その他では映画『Savages』のサントラの中で
The Beatles「Here Comes the Sun」をカバーしている。
https://www.youtube.com/watch?v=_l1bW0QyOD0