根津

昨晩は最近始めた「聞き書き」プロジェクトの第2回目
ということで根津の方に行ってきた。
定時に会社を出て、まだ陽の明るいうちに
神保町から水道橋、後楽園を経て言問通りを本郷に向かって歩く。
根津にはちょうど1時間ぐらいで着いた。


夕暮れ、真っ白な空に後楽園の観覧車がゆっくりと回る。
1階の大きなHUBに学生たちの集団が騒ぎながら入っていく。
大規模サークルの集まりなのだろう。なんだか妙に若々しい。
ラクーアの中を通り抜けるとカップルや幼い子どもを連れた父親の姿。
火曜の午後18時半。サラリーマンの姿は皆無。


言問通りに入ってしばらく行ったところの店がふと目に留まって、
アップルパイを買う。出来立てでまだ温かい。
訪問先に着いて、さっそく食べてみましょうということになる。
優しい甘さでおいしかった。


話は前後して、本郷。
周りを歩いている若い学生が皆、東大生に見える。
いや、実際そうなのだろう。


打ち合わせを終えて根津の商店街の方に歩いていく。
根津の銀座通りか。
坂を下りていく途中の小さな中華料理屋に入る。
ひとりきりで切り盛りしているという。
青菜の炒めや白身魚黒酢炒めなど。おいしかった。
根津の話になる。関東大震災、空襲の影響を受けず、
大正時代の建物が今も残るという。
倉を生かしたり提灯を大事にしていたり。
昭和の匂いを残した店がいくつもあるのだとか。
谷中・根津・千駄木のいわゆる谷根千
中高年の散歩に人気なのもなんとなく分かった。
今度時間のあるときにゆっくり歩いてみたい。


ここだけの話、谷根千って日暮里よりも東側、
山手線の外側ってイメージがなんとなくあって
調べてみたりもせずずっとそのまま。
昨日訪れてみることになって改めて地図を見たら
え? 神保町からこんなに近いの? と。
大手町から千代田線でたった3駅。7分で着くという。
東京はいまだ、知らないことばかり。