ナスターシャ・キンスキー

先日飲んでいたら理想の女性を挙げるならば
ナスターシャ・キンスキーが最高、
特に『ホテル・ニューハンプシャー』の熊の着ぐるみがいい、
という話になって僕も即、同意した。


あれはなんなんだろう?
妙にエロティックで、アンニュイで。
ナスターシャ・キンスキーだけではダメ、
熊の着ぐるみだけではダメ、
ナスターシャ・キンスキーが熊の着ぐるみを着ていて、
頭の部分を取り外して顔を出すというのがいい。
仮面を外すという行為には
人間の欲望・欲情の根源に触れるものがある。
しかもそれが美女が野獣の中にいた、
生まれかわったというのがいいのだろう。


次の日、『パリ・テキサス』のことを思い出す。
前にも書いたことだけどラスト近くの
マジックミラー越しの会話って
すれ違う男女の会話の最高峰。
内容としてもシチュエーションとしても。
あれを書けるようになりたいなあ、超えたいなあと思う。


ライ・クーダーによるサントラにも
「I Knew These People」というタイトルで収録されている。
 いつか訳してみたいと思っている。
 というか近いうちに訳そう)


ホテル・ニューハンプシャー』も『パリ・テキサス』も
どちらも1984年。
ナスターシャ・キンスキーは23歳。
以後、作品には恵まれていない。