ヒップホップというもの

ここ数日思い立ってヒップホップのアルバムを何枚か聞いている。
Madlib であるとか、J Dilla であるとか。
アブストラクトなインスト系がいいな、この辺だろうかと
Odisee や Kero One を取り寄せた。
まあ正直詳しくないんですね。
Kanye West の新譜が出るとまあ一応買うんだけど、よく分からなかったり。


そもそもヒップホップとはなんぞや? というところが分からない。
(それを言うとロックの定義は? と聞かれても困りますが)
ラップとの関係であるとか。MCのバックの演奏がヒップホップなのか。
ソウルやR&Bといったジャンルとの関係であるとか。
その境目はどこにあるのか。周辺に行くと区別つかないんじゃないかな。
甘ったるいとR&Bで、攻撃的だとヒップホップってこともあるまい。


80年代様々な(白人)ロック・ミュージシャンが
流行の音楽としてヒップホップを取り入れたとあって、
その代表格が The Cars などとされるとなおさら分からない。
いったいどこが??


ブラックカルチャー限定のものでもない。白人の
DJ Shadow もヒップホップだし、Beastie Boys もヒップホップか。
Eminem のラップもそうか。


音が鋭角的でやむにやまれぬものがあっていいというイメージがあって
僕も時々話題作やレジェンダリーなアルバムを買って聞くんだけど
こ、これは、と驚いて聞き込むということがほとんどない。
それこそ、DJ ShadowBeastie Boys ぐらい。
N.W.A. や Dr.Dre から広がる辺りが正統派なのだろうか。
この辺り、いまだピンと来ていない。
僕がベッドルーム・ロックリスナーだからなのか。


10年ぐらい昔『Scratch』という
ヒップホップDJのドキュメンタリー映画を観て、
これはかっこいい!! と唸ったんだけど
サントラを聞くとなんか違う。
ここに何かがありそう。
DJ ShadowCut Chemist や DJ Q-bert が出てた。
DJ Shadow がもう何万枚と眠ってそうな中古レコード屋
熱心にデッドストックを漁ってる場面が忘れられない。
孤高のハンターのようだった。
http://www.youtube.com/watch?v=O-ivzSBxLrw