気象というもの

昼メシ時に後輩が話す。


「なんで気温が上るとともに湿度が上るんでしょうね。
 蒸発して下がるんなら分かりますけど」


そう言われてみると僕もよく分からない。
気象は地形/環境と切っても切り離せないものだけど
なぜ東京が蒸し暑いのか、理由を知らなかったりする。
京都のような盆地が蒸し暑いのとはまた別な理由か。


「台風××号は昨夜太平洋沖で熱帯低気圧に変わりました」
とニュースでよく聞く。
なんとなくイメージはあっても、
具体的にどういう状況なのか言葉で説明できない。


あるいは夕焼けになると明日は晴れるとか。
身近な学問として気象学はもっと勉強してもいいなあと思った。
中学高校とやったっけ?
小学校の理科の時間に雲の形を習った覚えがある。
うろこ雲、いわし雲、入道雲
高校だと地学になるんだったか。どうだっただろう。
偏西風という言葉を覚えたのはむしろ地理の時間だった気がする。


バタフライ・エフェクト
「アマゾンでの蝶の羽ばたきが、テキサスに竜巻をもたらす」
これは気象学というよりもカオス理論か。
気象予報士の資格を取得した芸能人が増えている。
お天気キャスターは今や皆もってるのが普通なのか。
低気圧が近付くと頭痛がするという人たちが周りに何人かいる。
僕は鈍感なのでそういうことはない。
などなど。


結局のところ、そもその話として
目の前の雲がどれぐらいの高さにあるのかとか
そんな単純なことすら分からなかったりする。
概算でも見当がつかない。
たくさん本を読んだつもりになっていても、
その本から顔を上げるとこの世界は知らないことばかり。
そんなとき、人知れずそっと途方に暮れる。
そしてまた本の中に戻っていく。