5月の発表だけど、「2013年の報道の自由度ランキング」
http://ecodb.net/ranking/pfi.html
『ジャーナリストによる非政府組織
「国境なき記者団(Reporters Without Borders)」が公表している
「世界の報道の自由度指数(World press freedom index)」を基に作成。
報道の自由に対する侵害について、ジャーナリストに対する拘束や暴力、
メディア規制、インターネット検閲などの項目で調査している』とのこと。
1位:フィンランド、7位:リヒテンシュタイン、13位:ジャマイカ、32位:アメリカ、
40位:ボツワナ、49位:ハイチ、52位:南アフリカ、53位:日本、54位:アルゼンチン、
85位:コソボ、90位:東ティモール、140位:インド、148位:ロシア、150位:イラク、
171位:キューバ、172位:ベトナム、173位:中国、174位:イラン、175位:ソマリア、
176位:シリア、177位:トルクメニスタン、178位:北朝鮮、179位:エリトリア
そんなわけで最下位のエリトリアってどんな国なんだろうというのが気になる。
・スーダンとエチオピアに囲まれて、紅海を挟んでイエメンか。
主要産業は農業。主な輸出入国にサウジアラビアと中国。
人口560万人。面積11.76万平方キロメートル(北海道と九州を足したぐらい)
実質経済成長率は25位。一人当たりの購買力平価換算のGDPは181位。
インフレ率13位(年平均値)。財政収支(対GDP比)184位。世界平和度指数120位。
国名の由来は、ラテン語の「紅海」
1960年代からの独立運動を経て1991年にエチオピアから独立(ここがカギか)。
そして国境紛争となり、今も緊張状態が続いている。
暫定政府による一党独裁制。憲法は未施行。
・なぜワースト1位なのか? Wikipediaから抜粋すると
『外国人記者の入国を認めず、報道内容から取材相手の選択まで全てを
同国の情報省が仕切っていることが理由としてあげられている』
・しかし、エリトリア大使館のページを見るとそんな気配は微塵も感じられない。
http://www.eritreaembassy-japan.org/
『エリトリアは人類の歩みと同じくらい古い歴史を持った国であると同時に、
アフリカでは二番目に若い独立国です。エリトリアの豊かな文化遺産や、
小さな国土にコンパクトに収まった多様な美しい自然、親切で誠実な国民性は、
みなさまの旅行やビジネスを快適なものにしてくれるでしょう。』
・外務省の「海外安全ホームページ」を参照すると
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=139
エチオピアとの国境付近は「退避勧告」が出ていて、
首都アスマラ市は「十分注意してください」程度だけれども、
それ以外の都市は「渡航の是非を検討してください」となっている。
1箇所概況を抜粋。
『2009年12月23日、国連安全保障理事会は、
エリトリアがソマリアの反「政府」武装勢力を支援しているとして、
エリトリアに武器の全面禁輸などの制裁決議を採択しました。
エリトリアは、同決議は事実や法に基づくものではないとして、
撤回を求める旨の安保理議長宛書簡を発出するなど、
反発する姿勢を見せています。』
・エリトリア鉄道は「アフリカで最も美しい車窓をもつ鉄道」とされ、
http://www.eritreaembassy-japan.org/photogallery.html
乗ってみたくなるが、日本人には危険かもしれない。
・2010年の記事。
「エリトリア人弁護士から見た“世界最悪”の独裁政権国家」
http://kaze.shinshomap.info/series/rights/10.html
・エリトリアを訪問したという旅行ブログはなかなか見つからない。
Trip Advisor を見ると日本人旅行者によって
首都アスマラのホテルの評価がひとつだけ書き込まれていた。
探すとファイブ・スター・クラブがツアーを企画している。
「標高2365mの首都アスマラから紅海の町へ
☆2時間の間に3つの季節がある国エリトリア
☆驚くほどのホスピタリティが魅力のアフリカ」
http://www.fivestar-club.jp/tour/?tcd=6Z208
これが限度かなー。さすがにひとりきりで訪れるのは怖いですね。
30分で調べた内容として、今日はここまで。
月並みな感想になってしまうけど
歴史と自然が豊かな国なのに紛争で危険な地域となるのは残念なことです。