「Buffalo Daughter 20th Anniversary Live at UNIT Tokyo」

Buffalo Daghter の20周年記念ライブを昨晩観に行った。
代官山の UNIT にて。18時開場、19時開演。
整理番号21番だったが、それでも前から3列目。
DJは大阪から来た Avec Avec で合間に
Talking Heads 「Once in a Lifetime」がかかっていたように思う。


シュガー吉永は真っ赤なジーパンに
Pink Floyd「The Dark Side of the Moon」のステッカーを貼った灰色のTシャツ。
1曲目は名盤『Pshychic』1曲目の「Cyclic」
http://www.youtube.com/watch?v=uwMrxS_IML4
差異と反復は≒相似
無機的なパターンを繰り返すうちに変容を迎えるサウンドスケープ
リズムとは本来ラディカルなものであるということを思い起こす。
ベース、ムーグの大野由美子はあの反復フレーズを手引きしてるんですね。びっくり。


久々のワンマンとのこと。
基本、Buffalo Daughter の3人に、ドラムのサポートの松下敦
そこに豪華ゲストが2曲ずつ加わる。
先日発売された20周年記念ベストアルバムの曲ともう1曲って感じで。


「Beautiful You 20th featuring 日暮愛華&有島コレスケ」
「Socks, Drugs and Rock'n'roll Live
 (Sax, Drugs and Rock'n'roll) featuring 立花ハジメ
「Great Five Lakes 20th featuring 小山田圭吾
「New Rock 20th featuring KAKATO (環ROY×鎮座DOPENESS)」
他に「Peace」「Cold Summer」なんかをやったかな。


もう一人、Kosmas Kapitza という凄腕のドラマー。
この人のときにシュガー吉永は Kraftwerk『Autobahn』のジャケット
(青と白の新しい方)を模した特注のギターを!
で、「Autobahn」をカバーした。


日暮愛華って、元Seagull Screaming Kiss Her Kiss Her
学生時代よく聞いてたけど、初めて観た。
うーむ、時代が早すぎて「ミドリ」になれなかった女。
この「Beautiful You」(ベースが2本!)と
立花ハジメとのもう1曲のライブ演奏が
ステージ裏で即「Playbutton」にインストールされて
記念品として全員にプレゼント。太っ腹。
これで4,000円は安い。
(「Beautiful You」が事前に手拍子を求めていた理由が
 後で配るためだったんですね。嬉しいもんです。
 終わってヒューヒュー言ってる声のひとつは僕か)


オルタナ / スペイシーなクラウトロック / デザイナー系DJ
この3つが奇跡的なバランスで成り立っている、唯一無二の存在。
インディーズのはずが、Beastie Boys が運営していたレーベル、
グランド・ロイヤルと契約していきなりワールドワイドな存在に。
この国のロックの最前線だった瞬間が確かにあった。
彼女たちが切り開いたものは大きく、彼女たちがいなかったら
例えば「にせんねんもんだい」といったガールズ音響系のバンドは
生まれなかったと思う。


最後に。
小山田圭吾も今年、コーネリアスとしてデビューして20周年なのだという。
しかし、すっかり忘れていた。
「一人でやってるから、誰も教えてくれないんだよね」