昨晩、銀座の教文館に『藤城清治 光と影の動物園展』を見に行った。
岡村さん影絵好きでしょ? 絶対行ったほうがいいですよと薦められて。
http://www.kyobunkwan.co.jp/ein-karem/archives/info/8-30-10-20
来年80歳になる影絵作家。根強いファンが多いのではないか。
去年もどこかで個展をやってたのを見かけた。
小さな展示スペースに60枚の作品が展示されていた。
多くの人が「あ、この絵の感じ、見たことある!」ってなるんじゃないか。
半分近くの作品が『暮しの手帖』に掲載されていたと解説があって、
僕も、そうかぁ、『暮しの手帖』だったか! と。
手に取って読んだことはなくても、あの雑誌の佇まいってなんとなく覚えている。
特に昭和の頃の。
「すばらしき日曜日」というコーナーの
花札ぐらいの大きさの小さい原画がたくさん飾ってあって、
白地に黒のペンで日常生活のささやかな一こまを切り取っていた。
(このコーナーの前任者は編集長であった花森安治)
そのカラフルな影絵のうちのいくつかはシリーズもので、
チェーホフ「小犬とピエロ」やロシアの昔話「ふしぎなグースリ」
インドの昔話「ぞうのはなはなぜ長い」など。
素朴なエキゾチズムがあって、どこでもない国・地域のような。
そこにちょっとスパイスとしてロシアっぽさやインドっぽさをまぶしている。
もしかしたら、アンリ・ルソーの絵に近いのかもしれない。
そんなことを思った。
水彩画の絵本やスケッチなど様々なジャンルの作品を集めた中で、
僕が心惹かれたのは、猫を主人公としたモダンでコントラストの効いた作品群。
子供向けの童話だけじゃないんですね。ちょっとヒリヒリする。
「猫たちのパーティー」「午後のキャットストリート」
「真夜中の工場」「こたつと猫」
時間がなかったので駆け足だったんだけど、
いつかじっくり時間をかけて眺めたいと思う。
NAVERまとめでいくつか作品が見れます。
http://matome.naver.jp/odai/2127163894746818001
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その後、友人と待ち合わせて日本橋の「玉ゐ」へ。穴子専門店。
http://anago-tamai.com/
室町の方の店は予約でいっぱい、日本橋の方にかろうじて入れた。
「あなご箱めし」の中サイズ、煮上げ1枚、焼き上げ1枚の合い乗せにする。
先付けが穴肝の甘露煮、酒盗のカマンベールチーズ和え、穴佃。
お重に入った穴子が2枚。最後は穴子茶漬けにして食べた。
穴子の焼きなめろうと穴子一本天ぷらを追加で頼み、
一夜干しの入った穴子酒を熱燗で。
けっこうな値段がしたけど、食べれるうちに食べておこうと。