R.I.P. Lou Reed

ルー・リードが日曜に亡くなっていたことを昨日知った。
享年71歳。そんな年になるのか。
いや、60年代前半から活動していたもんな。
The Velvet Underground のデビューが遅かったから
世代がひとつ下のように思えるけど、
実際はミック・ジャガーキース・リチャーズよりも少し年上だったりする。


The Velvet Underground の最初の3枚は今もよく聞く。
Sunday Morning」「All Tomorrow's Parties」「Sister Ray」
そして「Pale Blue Eyes」
(昔、訳したことがある。http://d.hatena.ne.jp/okmrtyhk/20060216
スターリング・モリソンが亡くなったのは1995年か。
ついこの間のことのように思う。
ルー・リードが亡くなり、これでもう二度と再結成はなくなった。


ソロになってからは正直あんまり聞いてない。理由は特にない。
もちろん『Belin』だとか『New York』だとか代表的なアルバムは持っている。
重たくて気軽に聞けないというイメージがあるからだと思う。
音楽の重みというよりも言葉の重み。存在感の重み。
ドラッグ・ディーラーやホモセクシャルといった
都会の片隅にひっそりと生きる日陰者たちを描いたロック界を代表する詩人。
人間の弱さ、フラジャイルなものへの眼差しの鋭さが、怖かった。


「ワイルドサイドを歩け」を繰り返し聞いた。
昔お世話になった方から「君らに足りないのはこれだ」と
ハッパをかけられたことを思い出す。
Lou Reed- Walk on the Wild Side」
 http://www.youtube.com/watch?v=4wNknGIKkoA


あと、忘れられないのはポール・オースターの映画
『Blue in the Face』の煙草店での与太話。
「The Wisdom of Lou Reed (Blue in the Face)」
 http://www.youtube.com/watch?v=xduERw9BSns


『ニューヨーク・ストーリー―ルー・リード詩集』がずっと絶版のまま。
この機会に再発してほしいと思う。
 http://www.amazon.co.jp/dp/4309201911