日本の大企業の創業・設立年度を調べる

昨日は訳あって、日本の大企業の創業・設立年度を調べて黙々と年表を作っていた。
例えば、鉄鋼、造船、紡績といった硬いところは
日本という国が西欧に追いつけ追い越せとばかりに
近代国家として独り立ちしようとしていた明治・大正・昭和初期に
次々とその前身企業含めて設立されているのは中学高校の歴史の時間にも習う話。
自分で年表にしてみて初めて、ああ、やはりそうなんだな、と実感する。
個人というより社会生活の基盤として必要なものはだいたいこの時期に揃う。
サービス業ってその隙間に生まれるものだから
戦後、高度経済成長を経てこないとなかなか大きくなれない。
そして90年代以後、IT企業が次々に。
もうひとつ大きなトピックは1980年代のJRやNTTの分割民営化か。


以下いくつか、へぇーと思ったことを。Wikipediaベースですが…
(正直、創業と設立がごっちゃになっています)


・世界最古の企業とされるのは578年の「金剛組」という建設会社。
 創業者:金剛重光という名前が残されているのはすごい。
 代々宮大工として神社仏閣の施工・修復など手がけてきたが、
 自社仏閣もコンクリートで造られる時代、
 経営が立ち行かなくなって新会社を設立、
 支援元のより大きな建設会社の子会社へ。
 沿革を見ると法隆寺をつくったなんて普通に書いてあってびびる。


・昨今日本全国がイオン化していると言われてたりなんかしますが
 後のイオンとなる太物・小間物商「篠原屋」の創業が1758年。
 民主党議員の岡田克也元幹事長は創業の岡田家一族。


・1899年、吉野家が東京の日本橋で創業。案外古いんですね。
 一号店は築地ではないのかと思って調べたら
 当時魚市場が日本橋にあって、それが大正末に築地に移転とのこと。


・1890年、帝国ホテル開業。
 井上馨渋沢栄一大倉喜八郎に声を掛けて誕生。この時点でセレブですね。
 フランク・ロイド・ライトが設計を手がけたいわゆる「ライト館」は
 今、ミニチュアが東武ワールドスクエアにあるんだそうな。


・1919年、キユーピーの前身である「食品工業」設立。
 ああ、マヨネーズってそんな昔からあったのかと一瞬思ったけど
 マヨルカ島に由来して18世紀半ばにはあったということを思い出す。


東宝って元々は「東京宝塚劇場」だった。
 名前から察するように映画専門ではない。
 日比谷の帝国劇場も東宝が所有している。
 松竹もまた映画だけではないというのと同じですね。


・今やセガサミーホールディングスとなった
 パチンコ・パチスロ機メーカーのサミー。
 その前身の創業は1947年なんだけど元々は豆腐屋だった。


1984年にワタミの前身となる有限会社が設立。
 最初は「つぼ八」のフランチャイズ経営からスタートして、
 1992年に配下の「つぼ八」を「ワタミ」へ。


リクルートと、ディズニーランドを運営するオリエンタルランド
 共に1960年設立というのがなんかどこか符合するようで興味深い。