エコロジーというもの

冬。気がつくと落ち葉の時期。
朝、オフィスの入っているビルに近づくと掃除のおばちゃんたちが
箒を片手にせっせと落ち葉を集めている。
毎朝眺めてて「朝から大変だな」ぐらいにしか思わずにいた。
今日の朝、ふと気がつく。
ああ、これは土に返らないんだ。
集められて半透明の袋に詰められ、ゴミとして捨てられ焼却される。


コンクリートアスファルトの上に散らばる落ち葉たちは
苗木から育って青々とした葉をつけて
本来循環すべきだったのが、サイクルの最後の段階で断ち切られている。
これは自然環境としてやせ細っていくだけ。いいのだろうか。
可能なところは少しでもコンクリートアスファルトを引き剥がし、
土を戻したほうがよくはないか。
言うのは簡単で、実際にはかなり難しいことだろうけど。
じゃあってんで今日なり明日なり僕が何かを始めるわけでもないし。
(← 言いっぱなしはよろしくないとは思いつつ…)


エコとかエコロジーとか言ってる場面によく出くわすけど、
自然と切り離された場所でなされていたりする。
たんなる節約の事を指していたり。
それってどうなんだろう。
無機的な、ヴァーチャルなエコロジー


話変わって、最近読んで心に残った詩。
「わたしは わたしの人生から 出ていくことはできない
 ならば ここに 花を植えよう」
工藤直子