谷根千を歩く その5

15時を過ぎて谷中霊園に入る。
五重塔跡が目当てだったけど、徳川慶喜のお墓があるというので見に行ってみる。
理路整然と道があるようでいて、かなり入り組んでいる。
大きな、立派なお墓ばかり。石柱のようであったり塔のようであったり。
通りすぎる猫がでっぷりと太っていて、『となりのトトロ』の猫バスのよう。
いいもん食べてんだろうなあ…
徳川慶喜墓所は門が閉ざされていて一般人は立ち入ることができず。
巨大な甕のようなお墓であった。
その他、政治家:鈴木喜三郎、天下の悪妻:高橋お伝オッペケペー節:川上音二郎
らのお墓を見つける。
その先に、五重塔跡。勿論残っていない。
ここにあったという区切られた一角があるだけ。
当時を写した、大きく引き伸ばされた写真が3枚掲示されている。
そのうちの1枚は火事で燃えている五重塔だった。
幸田露伴の『五重塔』で有名。
「のっそり十兵衛」のモデル、八田清兵衛のことなど来歴が解説されていた。
(この機会に読んでみたいとは思うものの、文章が難しいですよね…)


谷中霊園を出て、「朝倉彫塑館」へ。
16時を過ぎていてさすがに入ってる時間はないな、という以前に
閉館が16時半で入場が16時までだった。早い。
http://www.taitocity.net/taito/asakura/
じゃあ続きで「幸田露伴居宅跡」へと向かうつもりが、
その途中の手作りブックカバーの店「旅するミシン店」に皆引き寄せられてしまう。
店のキャラクターの「らいちょうくん」というのが
くまモンふなっしーのように、ただかわいいだけではなく
一匙のユーモラスな毒を含んでいてゆるキャラ(?)としての完成度が高く、
2014年のカレンダーがなかなかよかった。
全国の書店で販売されていて、amazon でも入手可能。
http://raichokun.blog49.fc2.com/
http://www.amazon.co.jp/dp/4844136488
僕は「らいちょうくん」の絵葉書を買った。
この店は元々「雷鳥社」という出版社の
デザイナーの女性と編集者の男性が始めたとのことで、
土日の午後のみ営業となっていた。
http://www.junkudo.co.jp/mj/user_data/hon/sp/ojyamashimasu2013_raichosha01.php


その後更に「初音小路」の煎餅屋を覗いてたりするうちに
幸田露伴居宅跡」ではすっかり日が暮れていた。
http://www.taito-culture.jp/city/landscape/si_216/037/s1.html


その近くの「ショコラティエ イナムラショウゾウ」でもまた足が止まり、
何人かがお土産を買ったり、クリスマスケーキの予約をしたり。
午前中に見かけたときとは違って店内のイートインは満席。
外から見える厨房でパティシエたちがテキパキとチョコをつくっていた。
少しショーケースの中をみてみるとなんかやたらしっとりツヤツヤしていて。
甘いものが好きな人にはたまらないだろうなあ…
店を出て1人帰り、2人合流。


日もすっかり暮れて、「夕やけだんだん」の階段を歩く頃には
夕やけは遠く向こう西の空にかすかに残るだけとなっていた。
http://guide.travel.co.jp/article/1034/
会談に入る手前の佃煮の店がおいしそうだった。
「中野屋」アサリや小エビの佃煮に始まって
鰻の大和煮なんてのもあった。
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131105/13110098/