日本酒の会

先日、お誘いあってとある日本酒の会の忘年会に行ってみた。
3年前から初めて、広尾の和食の店で毎月開催されているという。
facebookにイベントが立ち上がると、いつもすぐ満席になる。
人見知りな僕は「僕以外皆友だちだったらどうしよう」
とアウェイな気分いっぱいで臨むが、
他にも何人かこれが初めてという方がいて、
そういう人たちと話しながら飲んだ。
幹事の皆さんがほんと顔が広い。
ちょっとした異業種交流会のようなものだった。
世代としては僕よりも二回りぐらい下か。


酒だったら何でもいいという僕としては
日本酒に相当詳しい人たちが薀蓄を語り合う場だったら辛いな
という不安もあったけど、始まったみるとそんなこともなく。
座席の奥のテーブルに一升瓶が並んでいて、おちょこを手にもらいにいく。
幹事の方たちが注いでくれる。
聞けばあれこれ教えてくれるけど、聞かなきゃただ注がれるだけ。
それを「あ、これおいしいですね」と飲んでいればいい。気楽だった。
僕の話したゲストの皆さんも特に日本酒にこだわりがあるわけでもなく、
おいしいお酒が飲めればそれでいいという。


幹事の皆さんが全国から集めたという、そのおいしいお酒のラインナップは…
(配布された一覧表+一部、僕の記憶)
・「鶴梅 ゆず」(和歌山)
・「黒龍 九頭竜 大吟醸熱燗酒」(福井)
・「十四代 七垂二十貫 純米大吟醸」(山形)
・「豊香 望月酒店限定酒 純米吟醸」(長野)
・「〆張鶴 金 純米大吟醸」(新潟)
・「国権 特選吟醸酒」(福島)
・「貴 山廃純米大吟醸」(山口)
・「蒼空 美山錦純米生酒 かすみ酒」(京都)
・「泉川 大吟醸」(福島)
・「田酒 斗瓶囲い」(青森)
・「作 プロトタイプ−M 直汲み純米原酒 瓶火入れ」(三重)
・「三井の寿 秋純吟 ポルチーニ」(福岡)


田酒があったのはやはり嬉しいですね。
この中で一番高かったのが田酒だったらしい。


「三井の寿 秋純吟 ポルチーニ」は
ラベルにポルチーニ茸のイラストが描かれていて
まさか茸を漬けたお酒??
聞いてみるとそんなことはなく。
季節に合わせてラベルを変えて、秋はポルチーニとのことだった。
ワインのようにすっきり飲みやすかった。


「鶴梅 ゆず」もまるでジュースのような飲みやすさ。
香りも強く、味もさっぱり。ほんとゆずそのもの。
今ネットで調べてみたら「柚子の天然果汁が50%」とのこと。
これは日本酒が苦手な人にもいいのではないか。


「蒼空 美山錦純米生酒 かすみ酒」
本当はこれの「おりがらみ」というのを入手する予定が
こちらに変更になったとのこと。
ドロッと濁るのではなく、淡くかすむ程度にという。


十四代も名前にはよく聞くけど、飲むのはこれが初めて。
黒龍は熱燗で。上のラインナップはほぼ全部飲んでみたかな。
他にも当日持込のお酒もあった。
おでんなどの食べ物もおいしかった。
これだけ飲んで食べて5,000円という幹事の太っ腹。
粋な人たちがいるものである。