伊香保合宿 その4

その後は宿へ。さらにもう一人合流。
今回は「森秋旅館」
http://www.moriaki-ikaho.co.jp/
女将が出迎える、感じのいいところだった。
野口雨情ゆかりの宿ということで
廊下には「青い眼の人形」などの童謡の歌詞が額に飾られ、
甘い声の男性歌手がそれらを歌っているのが館内放送で流れていた。
坂道の途中にあるため、玄関は5階で温泉は2階にあったりする。
僕らは7階の部屋だった。


高崎駅の「キティちゃん弁当」を買ってきてもらっていて、受け取る。
名物駅弁であるだるま弁当のキティちゃんバージョン。
http://www.takaben.co.jp/obento/ekiben/kitty.html
さっそく食べる。女の子サイズなので僕にとってはおやつ。
鶏そぼろと錦糸卵がメインで、
キティちゃんのプリントされたウィンナーやキティちゃんの形のかまぼこなど。


宿を出て皆で石段街を歩く。
石段の裏を温泉が流れていて、そこかしこに業務用の水槽のような
金属の枠にガラスをはめ込んだ窓が床に埋め込まれている。
それぞれ気になった土産物屋に出たり入ったりしながらゆっくりと上っていく。
伊香保神社の手前に「吉野家物産店」という民芸品と下駄の店に入る。
その場で鼻緒を選んでオリジナルの下駄を作ることができて、
僕らのうちの女の子が一人、トライした。3,600円だったか。意外と安い。
見てると僕も欲しくなるが、我慢する。
伊香保神社をお参りして、飲泉所と甲州の露天風呂を訪れて戻ってくる。
17時近くで露天風呂は既に営業終了していた。


石段を歩いている観光客はなぜか男子学生たち7・8人ぐらいの集団が多かった。
春休みってこともあってノリと勢いで来るのか。何を求めているのか。
逆に女子大生たちの集団ってのはほとんど見かけないもので。
サークルの集団の中に2・3人女性が混じっているというのは時々あったけど。


宿に戻ってきて一風呂浴びる。
大浴場と露天風呂とがあって、露天風呂はさすがに風が寒かった。
混んでたので端のほうに入るとお湯がぬるい。
こりゃいかんと大浴場の方に移る。団体さんがガヤガヤと入ってきたし。
後で聞いた話では露天風呂はお湯の出る方が温かいとのことだった。
大浴場は少し熱いぐらいでちょうどいい温度だった。
茶色いお湯は身体に利きそうな気がした。
思ってたよりも匂いはしない。
温泉の入ったあとにビールを、と思って館内を探し回るが自販機がなかった。
冷蔵庫のビールは1本840円と高い。諦める。
最近は上のランクの旅館・ホテルでもビールの自販機があるけど、
古いところだといまだに置いていなかったりする。


部屋に戻る。フロントから爪切りを借りて手と足の爪を切る。
なんか最近旅館やホテルで爪を切るのが好きだったりする。
ドライバーが二人、渋川駅にもう一人迎えにいくついでにレンタカーを返しに行ったのだが、
トラブルがあって18時半の予定だった食事が19時になる。
仕切られた宴会場が部屋になっていて、御膳が並んでいる。


隣の部屋は先ほど大浴場の帰りに歩いていたら
コンパニオンが2人廊下に立って宴会が始まるのを待っていた。
黄色のヒラヒラとした、過度なセクシーさのない揃いの衣装を着ていた。
2人ともなかなかの美人だった。
こういうところで働くとは、それなりの過去があるのだろうか、
それとも未来がないからだろうか、と考える。
調べてみるとホテル・旅館によっては元々のプランの時点で
コンパニオンつきの宴会が用意されているところもあった。
僕らのうちの一人が言う。
最近だと女性社員にお酌をさせるのはセクハラに当たるとして
社員旅行は必ずコンパニオンを呼ぶことにしていると。
なるほど、そういうものか。


料理は一人用の鍋に刺身に魚の焼き物と一般的な内容。悪くはない。
コンニャクの刺身がついていたのが群馬っぽさか。
まぐろの入っている茶碗蒸しというのを初めて食べた。
食べ終えて再度温泉に入りに行き、その後皆で卓球。
昔中学生のときに卓球部にいたときの杵柄でつい本気を出してしまった。
卓球台は二卓あって、もう一台はやはり男子学生ばかりのグループ。
一人だけ女性がいた。何らかのスポーツの同好会のマネージャーだったのか。


その後夜遅くまで男子部屋で飲んでいる。
ツマミと酒を皆が持ち込んで食べきれない、飲みきれない量になる。
うまい棒が全部揃っている店があったとそれを全部買ってきたり。
エビマヨネーズ、テリヤキバーガー、牛タン塩、オニオンサラダ、
たこ焼き、チキンカレー、豚キムチといったところは僕も初めて見た。
宴会で余ったビールをベランダへ。けっこう冷えた。
「情報7days ニュースキャスター」でビートたけし佐村河内守の件について話していたり
(どういう内容だったかは忘れた)
次にNHKの「着信御礼!ケータイ大喜利」を。
初めて見たんだけど、審査委員長:板尾創路の基準がゆるかった。
テレビを消して都道府県カルタをやってたりするうちに夜は更けていって、


気がつくと午前3時。
酔っ払った僕は真夜中露天風呂に入りに行って、その内風呂で寝入る。
タオルの替わりになぜかTシャツを湯船の中に入れていて、
目が覚めてTシャツを絞って、酔っ払ったままそれを着て寝た。
部屋に戻ると宴会がまだ続いていた。