抜き打ち訓練

朝、4時前に「東京都内で震度5強地震が発生」
という電話がかかってきて目が覚めた。留守電に録音されているところだった。
携帯の留守電にもテープの音声で入っていて、メールも携帯と gmail にも届いていた。
何かと思ったら、安否確認訓練の「テスト」だった。


連絡に当たっては電話よりも携帯が優先順位上なんだけど、
会社携帯を今はもらってないから個人携帯はマナーモードにしてて、
それだと夜中にメールが届いても気づくわけない。
1) 携帯のメール 2)gmail 3)携帯電話 4)固定電話
最後の順番に指定していた家の電話まで来て、ようやく目が覚めた。
(かといって地震が起きるかもしれないからとマナーモードを解除していたら
 迷惑メールが届いても夜中音が鳴ってしまう)


電話であれメールであれ、受け取ったら安否を返答することになっている。
夢うつつのまま、携帯から本人無事の連絡を送る。
気を取り直して寝る。朝起きて出社する。
こんな時間にやるな! と何人か facebook で怒っていた。
こんな時間にやるから「訓練」なんだろうけど事前に知りたかった。
しかしそれだと訓練にならないというジレンマ。


そもそもこれって事前に「業務連絡」が出てたのだろうか?
僕が知らなかっただけ?
そう思って遡って見てみたら(ここ数年、自分から見ることはほとんどなかった)
どうも設定ミスによるものだったらしい。
まあ、そんなこともあるか。にんげんだもの
IT関係の会社だろうとなんだろうとミスのひとつやふたつ、よくあることです。
でもこれで何千人と起こされるんだからなー。こわすぎる。


気になったのは「安否確認訓練」のシステムを導入されるのはいいけど、
果たしてそれがなんに利用されるのか。
3.11のときは返答した記憶がない。うまく作動しなかったのではないか。
もし仮に作動して返答したとして、それはどういうルートで誰に連絡が行って、
誰がどういうとりまとめをして何をするためのものなのか。
経営層に報告がなされて「おお、8割が無事で1割が事故にあって、1割が連絡とれずか」
と知るだけで終わり?
こちらにはどんなフィードバックがなされる?
というか担当者があたふたして有効活用されないままどこかで放置されて終わりではないか。
回線が混乱してそもそもこちらに届かなかったり、こちらから届けられなかったりしないか。
震度6地震が起きたというとき、
なんか良く分からない「安否確認訓練」のシステムの返答なんてそんなの後回しだよ。


そもそも運用フローは決まっているのか。
今回の誤作動のあと、どうせならその後の報告フローまで試せばいいのに。
そうしたらこのシステムが意味あるものなのかどうか分かったのではないか。
「弊社では導入しています、社員の安否を気遣ってます」という自己満足に終わってたりしない?


この辺り、他の会社ではどんな状況なのかが気になっている。
うまくシステムやフローの構築ができているのだろうか。