桜の季節

金曜の夜、千鳥ヶ縁に桜を見に行った。
木曜は寒かった。神保町は金曜の朝、まだ蕾のままだったのが昼になって開花。
この日28日から「千代田さくらまつり」だったので間に合ってよかった。
http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/1116/Default.aspx


神保町交差点、岩波ホール前の小さな広場ではテントが設営され、甘酒が振舞われていた。
僕ももらいに行って、オフィスでチビチビ飲みながら仕事をした。
靖国通り沿いの古本屋ではワゴンセールも始まっていた。


夜。千鳥ヶ縁の遊歩道は満開前とあって、
ライトアップはされていたものの人通りは少なかった。
どこでも気軽に立ち止まって眺めることができる。
その分、まだ葉の部分が多く白さが目に映えない。
でもまあ桜は桜。見れるうちに見ておかないと。
地面に全く花びらが落ちていない、
土がきれいなままというのもなんだか新鮮だった。


靖国神社の屋台へ。こちらもまたそれほど混んではいなかった。
一回り巡ってみて、ああ、去年と同じ場所に射的が出てるなー とか確認する。
毎年決まってるんでしょうね。どの店がどこに陣取るか。
あまちゃん』にあやかってか「まめぶ汁」を提供している屋台があった。
それ以外は特に目新しいものはなかったかな。
昨年に引き続き安国通り沿いの一列は全国各地の特産品を販売するテントが並ぶんだけど、
あれは昼だけの営業なのかどこもテントをクローズしていた。


並んでるのはイカ焼きやフランクフルトとった単品の屋台だけではなくて。
中にテーブル席をいくつも抱えるような一軒家サイズの
大きな屋台が10から20ぐらいはあるのだろうか。
そのうちのひとつ「炉端焼き 津軽」に今年ようやく入ることができた。
ねぶたを描いた看板が大きく張り出され、カウンター奥にはねぶた凧。
一昨年、昨年といっぱいで入れず。聞くと毎年同じ場所なのだと。
それで今年もまた、いつもの奥の角になっているところに行ってみると
変わらず営業していた。


焼鳥にスルメの天ぷら、長いもの磯辺上げ。そしてせんべい汁
青森ならではのメニューが多かった。
温かい一日だったけど夜ともなると少し肌寒くなって。
温かいせんべい汁がおいしかったですね。
一杯目はビールをジョッキで、その後熱燗を飲んだ。
この一帯は22時で皆店を閉めるとのことでほどよく飲んで帰ってきた。


こういう屋台って、春の桜と共に北上して全国を回るのだろうか。
夏祭りの時期なんかも。
隣の店ではチャキチャキした女性の店員が子どもを紐でおんぶしたまま食器を運んでいた。
他の時期はどうしてんだろう、ホームグラウンドとなる店がどこかにあって、
そのときが来ると仲間内を集めて遠征なのだろうか。
「炉端焼き 津軽」はバイトの学生を抱えつつも、
その道一筋って感じのおっちゃんやおばちゃんも働いていた。
生活はギリギリ成り立っているのか。
帰りに「またおいでよ」と言われ、また来ますと僕は答える。