DiskUnion

神保町の DiskUnion が移転して先週末リニューアルオープンした。
これまで地下1階、1階、2階だったのが広いワンフロアになった。
月曜の昼休み、CDを売りに行って査定待ちの間、一周りしてみた。
音楽関係の本が充実しているのがよかった。
昔の村上春樹の単行本が古本で置いてあったり、サブカル系も充実してた。
オープンしたばかりで
「伝票どこでしたっけ?」「什器の下は?」なんて会話が飛び交っていた。
それもまたよし。


5月に国立行った時、駅前の DiskUnion がなくなっていた。
ああ、一時代終わったのだなと心にポッカリ穴が開いた。
隣には AUdioUnion があって、
学生時代には通りの向こうに中古センターもあるぐらい羽振りがよかったのに。


大学入試で国立駅を下りた時、DiskUnion の赤と黒の看板を見つけ、
「あ、中古CD屋がある」「帰りに寄っていこう」と思ってそうしたのが初めて。
Gang of Four のベストと Laibach の『Opus Dei』を買ったのを覚えている。


そういう、特別な時に買ったCDって覚えてるもので。
高3で上京して初めて渋谷の HMV に連れてってもらってテンパった時に買ったのが
Can『Monster Movie』と Gangway『Quiet Edit+』だった。
大学入学後、寮生活を初めて初めて東京で買ったCDが
新宿の HMV で Tuxedomoon『Ship of Fools』と
Gang of Four の Peel Sessions だった。


学生時代は、特に国立に住んでいた4年間は毎日のように入り浸って
中古CDの棚を眺めていた。
バイト代を握りしめて吉祥寺や下北沢にも遠征した。
あの頃買ったCDの大半がまだ手元にある。
物によっては、これはあのときのあそこで買ったCDで、
一緒に買ったのはあれで、というのを今も思い出せる。
長年探し続けて、ようやく見つけたものであるとか。


DiskUnion というと輸入も見逃せなくて。
Rip Rig & Panic の再発がタワレコにも HMV にもなくて
DiskUnion にだけあったり。
レーベルだと LTM なんてのもそうなのかな。


20代から30代にかけて、仕事が大変な時期は
自分は DiskUnion の店員をバイトでやってた方が幸せだったんじゃないか
なんてよく考えていた。今でもそう思う。