オフィスグリコ

先月、常駐先のお客さんのオフィスにオフィスグリコが入った。
以来、週に2回ぐらい
赤いジャンパーを着た担当の女性の方が赤いワゴンを押して
オフィス棟の廊下を歩いているのを見かける。


コピー機の横。だいたいそういう場所だと思う。
横にオフィスグリコの冷蔵庫が置かれていて、
その上にお菓子箱が積まれている。
アイスが100円。お菓子が100円、150円、200円。
コピーを取っていると時々オフィスグリコの担当の方が商品の補充をしている。
庶務の方と「200円のよりも100円の方が売れてますねえ。増やしますか」
なんて話をしている。


プラスチックの透明な引き出しを開けて商品を取り出したら
上部にあるカエルの口に硬貨を入れる。
オフィスにあるというのがポイントで、周りの目に囲まれた中で生活しているから
商品を黙って持っていってお金を支払わないなんて人は(たぶん)かなり少ない。
聞けば、減った分の商品の代金を計算して精算するのではなく、
このカエルの口からお金を回収してそれで終わりなのだという。
契約するとオフィスグリコの人が来てくれて一式用意し配置してくれる。
定期的に訪れて商品の補充とお金の回収をしてくれる。
それだけでいい。置くことにした会社の方はほとんど負担がない。
このビジネスモデルすげえな、と感心した。
富山の薬売りを思い出しますね。


気が付いてからは昼、大手町〜神田〜神保町界隈を歩いていると
赤いワゴンを押しているオフィスグリコの方をよく見かけるようになった。
というか、見かけない日の方が少ない。
今や「置いてください」と営業するよりも
「うちにも置きたい」と問い合わせするほうが多いんだろうな。
2013年度黒字化したというニュースを昨日見かけた。
『グリコ:「オフィスグリコ」13年度、初の黒字に』
 http://mainichi.jp/select/news/20140806k0000m020036000c.html


興味をもった方は以下の記事を。
『嶋田淑之の「この人に逢いたい!」:
 利用者の7割が男性! オフィスグリコの仕掛け人に聞く』
 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1206/29/news035.html
利用者は女性よりも男性が多かったというのが、意外なようでもあり、
案外そうかもなと納得してみたり。


とか何とか言ってるけど僕自身がこれを利用してお菓子を買ったことはない。
深い理由はなくて、単にお菓子を買って食べるなんて
でん六のピーナッツチョコと森永のハイチュウの青リンゴぐらいしかないから。
お菓子なんて自分で買って食べるものではない、そんな意識がどこかにある。
健康のためを思うとそれでいいんだろうけど、なんか味気ない。
オフィスグリコのそこはかとなくポップで柔らかい存在感を目にするたびに
なんか色々と考えさせられる。