青森帰省その3(8/22)

15時半、母が温泉銭湯へ。
iPhone を見ると小学校のときの担任の先生から着信が。
留守電を聞くと引越先の近くまで来ているけど、もしかしてまだ今日は移ってない? と。
車を運転して先生が来る。
僕はひと段落して家中に掃除機をかけていた。家に上がってもらう。
浅虫に行ってきたと久慈良餅をもらう。
先生にお会いするのは二十年ぶりか。
年賀状のやり取りは欠かさずしている。
母のところはたまに訪れていて、僕の近況をよく知っている。
先生の息子さんは僕の一個下で演劇部に入ってきた。
その後どうしているかを聞く。
先生も今は一人で暮らしているという。お年を聞いたら71だった。
あれこれ家の中のものを捨てなきゃいけないのに、できずにいる。
生徒たちが書いた絵がひょっこり見つかったりして写真に撮るが、どうしても捨てられない。
その後の住所を知ってる昔の教え子のところに時々届けに行っているのだという。
17時近くなって大雨。
先生の車まで傘を差ていく。
近くに住んでいる親戚の方が挨拶に来る。


温泉銭湯へ。大雨の後だからかずっと一人きりで貸切。
ゆっくり気楽に入る。ここに入るのも今日で最後か。
温泉銭湯の神様による粋なはからいか。
不便な場所だから引越後わざわざ来ることはないだろう。
なんだか寂しいものだ。


壁には青森県警のポスターを貼っている。
冬から、あるいは去年の夏から変わらない。
伊那かっぺい「や(嫌)でもてっぽうでもこのさいもってこいのチャンス」
(不当な猟銃所持の取締り)
実写版の「魔女の宅急便」と劇場版「TRICK ラストシアター」も県警仕様。
後者は振り込め詐欺への注意喚起だったか。


もう1枚この春から加わったのが、
「第29回ふるさと歌謡まつり 藤はじめ車椅子贈呈台数120台記念特別公演」
東北大震災復興、と書かれている。
ヒット曲「感謝」「男華」の藤ひろしが真ん中にあって
ヒット曲「浪曲子守唄」の一節太郎がスペシャルゲスト、
その横にヒット曲「時代を超えて」のマサ三浦など。
その他何人かの演歌歌手や恐らく青森の新舞踏の人たち。
一般参加者というのが下の方に名前と写真入で載っている。
1曲ぐらい歌うのか。
バックバンドはつくのだろうか。もしかしたらカラオケか。
場所はリンクステーションホール。
地方自治体からの助成金が出なくなってきて
ホールを利用した地方公演が下火になっていると聞く。
地元の人が大勢出演するステージならば
その家族や友人たちが見に来てくれるから成り立つのかもしれない。
こんなふうにして全国を回るのか。大変だな。
そういうプロモーターもいるのだろう。
…と思って今調べてみたらこの藤はじめという方は青森を中心に活動していた。
ということは出演者はその仲間たちということか。
うがった見方をして、なんか申し訳ないことをした。


帰ってきて夕食。あるもので手早く。
母が洗濯をするというが、洗剤を取り分けておくのを忘れて見つからない。
新しく買っておいたのが出てきて、そちらを開ける。
母が洗った茶碗を拭く。
僕が使っていた机は先ほどの親戚の方に上げるということにその後決まって、
朝早く取りに来るというので玄関に出しておく。


21時半、新青森駅にタクシーで迎えに行く。
豪雨の後、少し落ち着いている。
しかし時折空が光っている。雷鳴はないが、稲光が。方角はあちこちで。
ものすごく遠いのだろう。雨はポツリポツリ。
22時を過ぎて待合室に入るとJRの取引会社か何かの職員が
仕事の終わりのまったりトークをしている。


22時半、新幹線着。
タクシーで「ゆったら温泉」へと向かうが、
23時営業終了で22時半に受付終了だったため入れず。
仕方なくそのまま帰ってくる。


『コンニャク屋漂流記』を読み終えて寝る。
午前0時前。引越当日の明日は5時起き。