うどん県の旅 その2(9/6)

うどんを食べ終えて、2台の車に分かれて牟礼町へと向かう。
最高級の花崗岩である牟礼石・庵治石が取れる。
その縁でイサム・ノグチ庭園美術館がある。
源平合戦のひとつ「屋島の戦い」の舞台としても有名。
今は高松市編入されている。


30分ほど車に乗る。
世界の中心で、愛をさけぶ ロケ地 5km」という道路標識が出ていた。
マルヨシセンター」というスーパーで
地元の大学を定年で退官された先生と合流する。
この日、牟礼はこの先生が案内してくれることになるのだが、
立てたスケージュールが綿密すぎてビビった。


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 11:00 ちょい過ぎ 先生と合流(マルヨシセンター牟礼店)


 11:10 ちょい過ぎ 石の民俗資料館(予約済み)


 11:50 八栗ケーブル山口駅
     ※発車時刻は00分、15分、30分、45分、00分というように
      15分間隔で運行されています。(山上駅も同じ時刻です。)


 12:05 八栗ケーブル山上駅


 12:15 四国八十八か所第85番札所・八栗寺


 13:00 八栗ケーブル山上駅→13:05八栗ケーブル登山口


 13:30 うどんの本陣・山田家(予約済み)


 14:15 柴野栗山記念館(予約済み)


 15:00 イサム・ノグチ庭園美術館


 16:15 源平合戦史跡巡り・石あかりロードの散策
     (佐藤継信の墓・総門跡・弓流跡・洲崎寺・祈り岩・駒立岩)、


 17:00前後 牟礼出発


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こんなキツキツで回り切るかね?
もっとユルユルでいいんじゃない?
と思うが、健脚の先生がどんどん先に進んでいく。
何度も観光客を案内したことがあるのだろう。
それにこれら全て牟礼町の中であって車の移動もそれぞれ3分もかからないこともあって
コンパクトに各所を回っていく。


まずは「石の民俗資料館」へ。
http://mureaji.jp/?cat=76
車で丘の上まで上って行く。
芝生の斜面を子どもたちが橇で滑っていた。
愛知県や福岡県の石屋が寄贈した各地の石が四角く切りだされて道沿いに並んでいた。
オブジェやモニュメントのようなものもあちこちに置かれている。


まずは展望台に上る。
なぜか植田まさしが描いた那須与一の壁画が。
(調べてみたら幼少の一時期香川県に住んでいた)
展望台からは海辺に広がる高松の町が一望できた。
すぐ手前に平べったい山である屋島が見える。木々に覆われてこんもりとしている。
有名なため池も点在している。古き時代の渇水対策だったのが今も残されている。
小さな細長い湾となっているのが源平の戦いの場所のひとつ檀ノ浦があった。
展望台には「カラウス」という2mほどの杵を足で踏んで突く大きな石臼や
「シメグルマ」という杵をぐるっと360度回すと両端の歯車がガチガチが連動する碾臼があった。


資料館の中に入る。入館料200円。施設の人が解説してくれる。
入ってすぐのパネルにはこのようにあった。
「牟礼町は世界でも最高級の花崗岩である庵治石の産地です。
 庵治石は町の北西部の丁場と呼ばれる砕石場から切りだされます。
 丁場で石をき出す作業をする人たちのことを丁場仕と呼びます。
 切り出しは、戦後、機械が導入されるようになるまでは
 簡単な工具と丁場仕たちの技術だけで行われていました。
 丁場仕たちはみな、自分自身の手で鍛冶をし、
 道具の補修や製作をしていましたが、
 機械化とともにそれらの技術は使われなくなり、姿を消しました」


この切り出し作業を行う丁場仕たちの仕事の様子が
原寸大のジオラマで活き活きと描かれている。よくできている。
彼らの使った道具、ノミや楔、ペンチのようなものも展示されている。
細やかにサイズが異なる。
男たちは仕事の前にノミを研ぐ。
1日に40回も打てばボロボロになってそれ以上使えなくなるのだという。
女たちは切りだされた石を磨いた。
この牟礼石・庵治石はすごく硬くて均質で、世界を探しても他にない。
最高級の灯籠や墓石として利用される。
他の石ならば数十年しかもたないのがここのは200年は持つ。


こういった歴史的な展示物だけではもたないのか、
天然石のストーンハンティングなどのイベントも開催している。
夏は芝生に寝転がって聞けるコンサートも開催しているのだとか。
http://www.genpei.org/kyougikai/ishimin.html


資料館を出て、一度丘を下りてぐるっと裏手に回って八栗ケーブルカーへ。