断捨離 '2014

予定のない日曜日。
引越し先も決まりつつあってこの日は要らない服を片付ける。
朝8時半に起きて、しばらくすると宅急便が届く。
買取業者からのダンボールと伝票のセット。
一緒に、先日ヨドバシで買った DELL の新しいデスクトップも。
入れ替わりに、BOOKOFF で買い取りを申し込んだ
不要な本と CD を詰めた段ボール箱をひとつ持って行ってもらう。
夜また集荷に来てくださいと頼む。


段ボール箱を組み立てる。
洋服用なので横に細長い。通常サイズのを横に2つ並べたかのような。
物で溢れ返りすぎた部屋の中では作業できないので、外に出て地面の上で行う。
ハンガーラックや突っ張り棒にかけていたコートやジャケット、ネルシャツなど。
物によっては埃をかぶって虫も食っている。
値段がつくとは到底思えないけど、ゴミに捨てるよりはいい。
ブランド物専門の業者ではなく、
値段がつかないものはリサイクル業者が引き取ってくれるところにした。
このうち一着でも誰かに着てもらえたらいい。


一回や二回しか着てないものがたくさんあるんですね。
物によっては値札がついたまま一度も着てないのもあった。
もったいないったらありゃしない。
若い頃、バイト代や給料のうち毎月1万から2万を洋服代に当てていた。
使わないで貯金をするという発想はなく、
あるんだからと古着屋でなんとなく買っていた。使い道を探す感じ。
上野のアメ横に来たんだからと、なんばのアメリカ村に来たんだからと、
どうしてもほしい、というものでもないのになんか買ってみたり。
昔の自分をほんと叱り飛ばしたい。


断捨離なので有無を言わずに捨てる。
一瞬でも候補に上がったものは、意識によぎったものは捨てる。
学生時代よく着てた上着も、別れがたいけどここ数年着てないのなら捨てる。
アメリカのガソリンスタンドの従業員の着てるようなシャツとか。
胸に「Kim」など名札が縫いとられている。
他にジャージを街で着るのが流行った一時期に着てたのかとか。


一番難しかったのは入学時に母に買ってもらった鞄。
これはもはや鞄という物体ではないんですね。
母に悪いように思うけど、その母もまた青森でどんどん物を整理している。
迷わず、この鞄も捨てなさいと言うだろう。


鞄もジーパンも皆、今使ってないものは箱に詰めていく。
そんなこんなで細長い箱3個となる。普通のダンボールだと6個分か。
結構片付いた。
…そのはずなのに、見た目何も変わってないという恐ろしい部屋。


引っ越すのが決まって、数日前、時間のあるときに片付けをしていたら
本棚の上に無理やり積み上げていたCDラックが崩れ落ちてきた。
それを暫定的にまた積み上げてガムテープで押さえておいたら
金曜にまた崩れてきた。しかも机に向かっているときに背後から。
死ぬかと思った。今回はCDラックもふたつ大破してガラスも割れた。


今日もまた、ここ3年ほど PC につなげて使っていた
外付けのDVDプレーヤーのトレイを開けたところに
CDの山が崩れてきて壊れてしまった。
これまでそんなことはなかったのに。
新しいデスクトップが届いたという今日なのがちょっと怖い。


何年も使っているとものには霊が宿るのだなと思う。
だから服もうかつに捨てられない。