グレーな部分

10月3日(金) グレーな部分

今日、こんなことがあった。


先週末、熊本へ。
妻の使う WiMAX2+ のルーターが調子悪くて時々入ったり入らなかったりする。
一方僕が使っていたのは、イー・モバイルの超初期のデータ通信カード「D02HW
USBポートに指して利用する。卵型で色は白。
これがかれこれ5年以上になるのか?
東芝Netbookを買ったときに契約して、割高な最初の2年間を経過したのちは
全く使わない月は300円以下、使う月は上限7,000円というコースに移って
帰省して青森にいるときぐらいだから結構便利に使っていた。
どれだけ時代遅れになっても最低限の用途は満たせる。
でもまあそろそろ買い替え時かと。
Wi-Fiに対応すると妻も同時に使えるだろう。


昨日、イーモバを検索してトップに出てきたページにアクセスした。
「xxx」というところ。ぼくはこれをワイモバイルのなんらかのサービス名だと思った。
「powered by Y!Mobile」とあるし。
なんだか異様に安い。
テレビチューナー付の新しいWi-Fiルータ「303HW」が税抜で月3,000円以下。
端末代金0円。iPhone などのソフトバンクスマホがあればさらに割引。
ひゃーこれはいい、イーモバ安いなあ、ソフトバンクと合併して売り込みに図ってる?
と申込ページに入力する。名前と電話番号だけが必須。あとは住所、メールアドレスなど。
しかし、なんだかおかしいと思う。
機種を選ぶプルダウンリストがないし、
ソフトバンクスマホ割引についてもどこでどう入力するのか。
カードで支払うとしてもその入力欄がない。
そもそも、前から持ってる通信カードから機種変更がしたいのにその申込みルートがない。


とはいえこの値段は魅力。
WEBで申し込んでも結局は電話でやりとりなんだろうな、と直接フリーダイヤルの方にかけてみる。
問い合わせ内容に応じてプッシュホンのボタンを押す。いくつか押す。
イーモバイルで購入した商品の問い合わせは、こちらにおかけくださいと別の番号を案内される。
(ここで気づくべきだった)


機種交換がしたいと、まずはそちらにかけてみる。
ワイモバイルのコールセンターが出た。
Wi-Fiルータに交換したい、xxxのサイトを見たと伝えると
「別の会社なのでどういう扱いになるか確認します」
「確認したところ機種変更とはならずこちらは解約、
 xxxさんで新規契約という扱いになります」
ふーん、そんなもんかと思う。
(ここで気づくべきだった)


まずはこちらを解約しますか、と聞かれて、そうしますと答えると
「今月だと解約手数料が発生します、来月が更新月なので無料になります」という話になって、
うーむ、と迷っていると
「無料で、普段は停止状態にして利用するときだけ再開して月4,000円(細かい金額は忘れた)
 というコースもありますが、いかがですか? 緊急時にお使いいただくという形で」
という提案があって、おお、それだと。
さっそく申し込む。2年ごとの更新月以外は解約手数料が発生するが、
普段は0円なのだからずっと持っておけばいい。というかほっといてもいい。
会員数を確保する施策としてなかなか賢いな、と思った。
さすがイーモバイルというかソフトバンク


ひとつ片付いて、xxxのコールセンターに戻る。
奥の方でザワザワする声が聞こえて混雑している。
新規申込へ。どの機種にするかと聞かれて「303HW」にすると答える。
下り最大110Mbpsで、といったスペックの説明がなされる。
その後で料金の説明へ。
端末代金0円で月額利用料金は税抜で月3,000円以下、税込で3,000円を少し超える。
それはいいとして、契約事務手数料が3,240円で初期費用が2万ほにゃららと。
え? と思う。それって端末代金を転嫁しただけじゃん。
というかWEBのどこを見てもそんなこと書いてない。
(ここで気づくべきだった)


なんか納得できずにいると、
初期費用が1万いくらでその分月額料金が高くなるプランがあります、
これはWEBには載せてませんと。
こりゃあ即決しない方がいいなあとこの日は打ち切ることにする。
すると、明日またかけ直します、いつがいいですか? と聞かれる。


帰り、新宿のヨドバシへ。
ワイモバイルのWi-Fiルータの支払いを見ると、xxxの方が初期費用2万を払っても安い。
そういうもんかと思う。じゃあ、xxxでもいいか。
ここまでが昨日。


今日の朝、仕事の合間にxxxに電話してみる。
もう一度料金プランのことなど聞いて、契約へ。住所やカード番号を伝える。
「この電話の後では契約の解除はできませんのでご注意ください」


終わって、はたと気づく。
というかようやく気づく。
「xxx」ってワイモバイルのサービスでも子会社・関連会社でもなく
全く無関係の販売代理店か!


ネットで調べてみると評判が芳しくない。どうしたもんか。
実際の話、普段使う分には問題がないかもしれない。
しかし、気分のいいもんではない。
我慢して2年が経過して更新月になって電話をしてもすんなりやめられないかもしれない。


1時間後、昼休みになってすぐ電話する。
まだ発送していなければ取り消しができるかも。
オペレータにはすぐつながるが、解約周りは順番待ちになって
折り返しするけど今日いつになるかわからないという。
なんだそりゃと思っていったん、そこで切る。これは危うい。


僕もコールセンターに関わりのある仕事を何年かしてて、
なんとなくの勘所がわかる。
どういうクレームの時に返金となるかなど。


すぐまたかけ直す。
違う担当の方が出てくる。
「先ほどお問い合わせ頂いて、こちらから折り返しになっていますが」と言われて、
待たされている間にデータが登録されて発送されて既成事実にされると困る、
今すぐ話せる人を出してほしいと僕は主張する。
担当の方は「少々お待ちください」と保留にして誰かと相談して、
「すぐこちらから折り返します」とした。


昼休みの間、待つ。心臓がバクバクする。
おそらく、入会データの登録はオペレータが直接行っていない。
ヒアリングシートを別の担当に回して打ち込むのはもっと後だ。
頼む、そうあってくれ。
昼休みが終わるころ、かかってくる。解約担当らしい。
ここでいったん切る。電話に出ないで、電波が切れたかなんかのように。
かかってきた電話番号を呼び出す。
たぶん、違う解約担当の人が出る。
こちらはとにかく契約を取り消したいと一点張り。
理由を聞かれて、
「ワイモバイルだと思って契約した。販売代理店だとは気付かなかった。
 ワイモバイルと直接契約したい」と答える。
「弊社では何か不都合があるのでしょうか?」
ここで、えーと? と考えたりはしない。向こうのペースに乗って説得されるから。


話題を変える。
「WEBサイトはまず、ワイモバイルやソフトバンクに直接の関係はないと
 わかりやすく記載するべきだし、
 コールセンターで契約申し込みをする際にもそれをまず伝えるべきです」
云々かんぬん。


ここで向こうは
「では、契約を破棄するということでよろしいでしょうか?」と。
来た。畳みかける。
「それはあくまで破棄ということであって、解約ではないでいいんですよね?」
「解約手数料が請求されることはないでいいんですよね?」
「先ほどお伝えしたカード番号は消去されるでいいですか?」
全て、「はい」となった。
油断はできないけど、それでも物が届いたり、
来月の頭にカード会社のWEB明細に載っていたりするかもしれないけど、
まずはこれでなんとかなっただろう…
ぐったり疲れ切る。
とりあえずその時点でのカード会社のWEB明細を見てみる。
課金されていることはなかった。


夜、新宿のヨドバシへ。
ワイモバイルは最新のWi-Fiルータ「305ZT」の発売日だった。
その場で契約する。
iPhone6plus を持ってるけど割引にはなるかと聞いたら、
iPhone6plus 契約時点にワイモバイルのWi-Fiルータを持っていないといけないと。
そういうもんか。まあいいか。


ノートPCも買うことにしていた。
ワイモバイルを新規で申し込むと最大6万円引きとある。
僕の買いたかった Microsoft Surface Pro3 は売り場で聞くと1万円引き。
かつ、その分が利用料金に上乗せされる。
だったらもういいや、そういう抱き合わせ販売にも今後は乗らないと決めた。


そんなこんなで疲れた一日。これでひと段落。
いい勉強になった。ちゃんと調べないとあかんなー。
会社名で検索してトップに出たからと言ってその会社とは限らない。
そうだよな。ランキングは買い取ることができる。


諦めないでよかった。