日曜日和

よく晴れた日曜の午後、二子玉川の駅を過ぎて多摩川まで歩いていくと地元の商店街のお祭り。
多摩川兵庫島 いちにち商店街」
http://1daystg.tumblr.com/
http://nikotama.keizai.biz/headline/894/


テントが並んでいて、それらひとつひとつで売ってるものを紹介する司会の声がスピーカーから流れてくる。
中心では火を焚いて焼き芋。長蛇の列ができている。
その向かいが芋煮。おばちゃん、おばあちゃんたちがせっせと大鍋からよそっている。
並んだらちょうど完売したところ。またつくるので30分待ってと言われる。
その後また来て並んで食べたらうまかった。透き通ったスープに野菜の甘みがしっかり出ていて。
いやー今日だけのメニューというのがもったいない。


その前に食べたのがコーンとチリソースを和えたフランクフルト、
わざわざ栃木からこの日のために来たという店の唐揚げとポテト、生ビール。
川べりの石段に腰かけて東急線がのんびりと多摩川を渡って二子新地と行き来するのを見ながら食べる。
反対側の岸では釣りをしている人たちの姿を見かける。
橋の向こう側のバーベキューガーデンも大勢の人たちで賑わっていた。


広場ではセグウェイ試乗会、ポニーの餌付け、子供向けのロープ打ち上げ式のバンジー
忍者ダンスなるもの披露するちんどん屋が練り歩いて、
地元のゆるキャラたち、ヨッキーやトドロッキー、ガーヤンたちに子供たちが群がっている。
用賀の消防署は消防車を停めていて、運転席に子供を乗せて写真を撮らせている。
「分譲地」と立札を地面に刺して、銀色のシートが用意されていて、
家族連れが好きに休めるようになっている。


そういえば芋煮は現金での購入は不可、地域通貨(?)「ガーヤン」で支払う。1,000ガーヤン。
それを入手するにはこれらテントのどこかでお手伝いをすること。
見るとどのテントもお手伝いしてほしいことを書いて貼っている。
多くが子供向けで、呼び込みをするとかチラシを配るとか。
こりゃあどうしたもんかと思っていたら
「世田谷ぷらっと」という情報提供アプリのテントがあって、使用体験ができるとiPad を置いている。
自分の iPhone に入れた方が早いとインストールしたらそれがお手伝いに該当したようで、
1,000ガーヤン券を2枚くれた。


エイ出版社のテントがあって、
タウン誌『世田谷ライフ』を買うと、
写真を撮って世界にひとつつの『世田谷ライフ』の表紙を作ってくれるという。
自由が丘、下北沢、二子玉川とあって、二子玉川にする。
川べりに編集担当の若者とカメラマンがいて、写真を撮ってくれる。
後ほど行くとその二子玉川号の表紙ができあがっていて、僕と妻が映っていた。
帰りにロフトに寄ってフォトフレームを買ってダイニングに飾ることにした。


14時を過ぎて、紅葉を見に等々力渓谷へ。二駅隣。
駅の南口を出てすぐ。階段を下りて谷底へ。小さな川が流れている。
水に濡れた落ち葉の中を歩く。
都会の中にこんな素敵な散歩道があるなんて…
小道はどちらか片側だけにあって、時々橋があって向こう側に渡る。
等々力不動尊にお参りをする。紅葉の見ごろは少し過ぎたか。
それでも真っ赤に色づいた木々が目にまぶしかった。


武蔵小山温泉に行こうかとなりかけるが、サイトを調べて口コミを見てみるとどうも評判がよくない。
二子玉川に戻ってきて高島屋で買い物。
ボーナスももうすぐだしと新しいスーツと靴を買い、
妻は一足先のクリスマスプレゼントとして通勤用のコートを買ってくれる。
5000円で1枚もらえるオープン45周年記念のスピードくじを大量にもらうがどれもはずれ。
10枚で500円の商品券に引き換えてくれるというので持っていく。
学生のアルバイトっぽい若者たちが応対する。
内定者なのか、クリスマス・年末商戦に応募してきた若者たちなのか。
もらった商品券をビールにでも変えるかと歩いていたら
鹿児島から来たという店が威勢よくしらすやうるめいわし、子持ちシシャモを売っているのに目が留まって
高菜入りのしらすを一袋買う。
その奥でワインの試飲販売をやっていて、いくつか飲ませてもらう。
少し高めのワイン、一本用意しておくと不意の来客の際にいいかと買うことにする。


帰ってきて先ほどのしらすと高菜、ニンニクと鷹の爪、オリーブオイルでパスタ。
それともう一つ、福光屋の味噌漬けの油揚げをあぶったのを添えて。
妻がゆず詰め放題でもらってきたゆずでサワーをつくって、どれもおいしかった。
ホイットニー・ヒューストンのライブアルバムを聞く。
いい日曜だった。二子玉川でここまで過ごした休日は初めてだ。