青森帰省 その2

昨晩のこと。風呂に入ろうとすると母が、浴槽に十分な量のお湯が入らないという。
ボタンを押すと自動的にお湯はりしてくれるというもの。
見てみると「足し湯」というボタンがあったのでこれを押すといいのではないか、と僕は言う。
実際、ちょうどいい湯量となった。母曰く、
「足と書いてあったので、足湯のことだと思ってそれじゃなおさら足りないと今まで押さなかった」…


部屋につけたストーブがちっとも動かない。
同じタイプの石油ストーブが各部屋にひとつずつ。夏の間など使わないときはしまっておける。
壁の中をパイプが伝っているのか、穴が開いていてそこに差し込むと給油される。
コンセントをつないで電源をつけると本体は微熱を放つようになるが、温風が出てこない。
見るとパネルに表示された室内温度が35℃を超えていた。そんなわけがない。
温度計が壊れているのか。
一階のトランクルームからもう一台別なのを持ってきて入れ替える。
最初ついて温かくなるが、すぐ止まる。室内温度はやはり25℃、26℃と上昇していく。
ふと気づく。これは置いている場所が壁に近いからか。
電源を切って壁から引き離し、また電源を入れると室内温度が少しずつ下がっていく。
やはりこれだったか…


寝る前に積読の中から持ってきた文庫、ボブ・グリーン『街角の詩』を読む。
アメリカの有名なコラムニスト。その駆け出しのシカゴ時代の最初のコラム集。


疲れ切って23時には眠る。
7時に目がさめる。今日も快晴。夜からまた降り出すようだ。
昨晩の三平汁の残りを食べて(これはとてもおいしかった)、家中に掃除機をかける。
夏までに住んでいた家の半分ぐらいの広さなので時間はそれほどかからない。
33破:AT賞物語の締切日。空いている時間に教室にメールを送る。
22花の方も質問が届いて答える。


10時、母の登山仲間の方が毎週日曜、
車で「かっぱのゆ」という温泉に連れていってくれるというので僕も一緒に乗っていく。
観光通りを横内方面へ。
マックスバリュといった大型の食料品店やパチンコ屋が並ぶ。
温泉は駐車場の広い割と大きな施設だった。
露天風呂もあるのに入浴料400円。安い。


運転してくれた登山仲間の方と一緒に入る。あれこれ話を聞く。
温泉が好きなようでどこそこがいいと教えてもう。
函館から1時間の八雲というところにある「銀婚湯」が一度は行くといいと。
大正天皇が銀婚式の時に温泉が出たというのにちなんでいる。
銀婚式の近くに泊まるとサービスしてもらえるのだとか。
トイレ・洗面所が共同の旧館の方が安くていいと聞く。


仕事の話になる。病院で長いこと検査技師として働いていたそうで
患者に声をかけるということがいかに大事かと。
今はどこも上から目線で話す縦の医者ばかりだが、よい医者は横の関係を大事にする。
それができるかどうかで治療の効果は大きく変わってくる。


帰ってくると RAB では今年の「津軽弁の日」をやっていた。
伊奈かっぺい、野津こうへい、いつものメンバーでずっと続けているのがすごい。
妹夫婦と昼を食べに行くことになり、妻も見たいと言っていたこともあり、
途中から録画する。


マンションの近くの「大同江」という焼肉屋へ。
A5和牛を扱う店で夜はそれなりにするけど、日曜祝日だけのランチがお得だと。
メニューはその時々で異なる。
妹夫婦が言うにはヒレが一番うまいらしいんだけど今日はメニューに載ってない。
店のおばちゃんに聞くと前日何が残るか、という話で。
冷凍じゃない新鮮なカルビやホルモンの定食が1,080円。
特選が上カルビと中落ち。
一日置いてるにしても十分おいしかった。東京なら倍の値段だな。
メニューを見ると(青森でも知る人ぞ知る)倉石牛や田子牛を一頭買いするとあった。
天井際には有名人の色紙でいっぱい。
貴乃花親方、曙、舞の海獣神サンダーライガーはじめ新日の面々、
松方弘樹島倉千代子、照英、松平健小田和正小谷実可子など。
青森で焼き肉はもうこの店があればいいや。また来よう。
牛タンは薄切りじゃなく、棒状にねじったのが出てきた。


帰ってきて、AT賞のフォロー。
3000字の物語を書いてエントリーする。
理想は1週間前に初稿をあげて推敲だけど
今期は年末に差し掛かっているからなのかいつにもまして遅い。
担当する2教室のうち片方は残り24時間を切って初稿ゼロ。
何もしてないわけではないんだけど、じっくり何度も前準備の段階に力を入れていた。
皆、堰を切ったように追い上げていく。
もう片方は今回指南を代行したところ。
前のは僕が引き継いで、物語の方を任せてみたらかなりがんばって教室を引っ張った。
いつ寝てんだろう、というぐらいに。


18時に第一弾締切、21時に第二弾。
5人と4人ずつ。かなりがんばった。学衆も師範代も。
教室とチームにメールを送る。
これでひと段落。


昼の気温5℃で温かい一日だった。
昨日は晴れていても1℃。
明日からまた吹雪となるらしい。


昼しっかり食べすぎて夜はリンゴだけ。
母から結婚式はどうするつもりなのかと。
両家顔合わせはかしこまらず、気楽に温泉でできたらいいと
僕も母も意見が一致するが…


『インタビューズ』1巻、序文の続きを読んで過ごす。
序文だけで60ページ以上ある。