Juana Molina 来日公演

昨晩は先週に引き続き、Billboard Live Tokyo にて
Juana Molina のライヴを観る。
クラムボン原田郁子と2マン。
(これまで特に曲を聞いたことなかったけど、
 「クラムボン」って宮沢賢治の短編に登場するんですね)


前回は2階のカジュアルシートだったけど、
今回はサービスエリアの自由席を取ったので最前列のテーブルへ。
端の方だったので体をひねらないと見れなかったけど、
それでもやはり間近で接するというのはいいものだ。


21:00の2ndステージは1stステージが押しているということで
15分ほど開場が遅れた。
待っていると関係者と思われる方が話しかけてくる。
「今日はどちらのファンで?」
フアナ・モリーナですと答えると彼はガッツポーズ。
「昨日のリキッドルームもすごくよかったですよ」


異国の喧騒を詰めたカセットテープを携帯用のプレーヤーで再生する。
原田郁子はギターをポロンポロンと奏でながら登場。
相方の男性はウクレレ
この方が器用で、曲ごとにスティールパンやフルート、ハーモニカをプレイした。
ピアノを弾きながら歌う原田郁子もよかったですね。
懐かしくてちょっと切ない歌。


切れ目なく6・7曲演奏して? フアナ・モリーナが登場。
前回、数年前に同じくここ Billboard Live Tokyo で観た時は
バックがドラムとベースだったけど、今回はドラムとキーボード。
衣装は茶色のスカートにブラウス、カーディガンといった感じで地味。
前回は髪をひっつめていたので鬼気迫る形相で歌っていた印象があったけど
今回は長い髪を下ろしていたのでその分フェミニンな佇まい。
鬼のように重ねてこの世ならぬ音を出していたループも今回は多用せず、
ふたつみっつ重ねた他はギターの反復フレーズも手弾き。
デジタルからアナログ、オーガニックへの転換が進んでいるのかな。


2013年の新譜『Wed21』からの曲が中心、
その前の『Un Dia』からも「one day one day one day ...」のループが印象的な
表題曲を初めとして何曲かやったと思う。
ああ、しかし最近の仕事の忙しさからか途中でウトウト。
最前列でありながら失礼なことをしてしまった。


アンコールは原田郁子と相方の男性も登場して
インプロヴィゼーションのセッション。
原田郁子がフアナ・モリーナに「どこから来たの?」などと日本語で質問すると
「ドコカラキタノ」と正確に聞き返す。
恐ろしく耳がよい。この人はこれなのだな、とひとつわかった。
次は長尺でスタンディングで観たいな。