事故調査会社

昨日、ドイツの航空機がフランスの山中で墜落して
乗員・乗客150名が全員死亡するという事故があった。
日本人も2名亡くなられたと聞く。
今朝、ニュースを見ていたら回収されたブラックボックス
墜落事故専門の調査会社に引き渡されたという。


ふーむ、そういう会社があるのか、と思う。
FBIのような調査官が現場を人知れず訪れて
シャーロック・ホームズのように科学的な証拠物件を集める
というのを想像した。
どういう資格があれば雇ってもらえるだろう?
理系じゃないと無理だろうか、ということを通勤電車の中で考えた。


ネットで検索してみると
カナダのオタワに「セレリス社」という調査会社があるらしい。
「Celeris Aerospace」ここかもしれない。
御巣鷹山日航機墜落事故に関してよく登場する。
(今回ならば、ヨーロッパに他の会社があるのかもしれないけど)


サイトがあったので見てみる。
http://www.celeris.ca/index.html


しかし、ざっと見てると墜落事故のことは見当たらず、
プログラミングやシステム・インテグレーションのことばかり書かれている。
その中に大量のデータを扱うことが必要な問題解決のソリューションに長けている
とあって、この辺りがつながるのだろうか、と思う。
フライトデータと、コックピットのヴォイスレコーダーの解析は
熟練の技で何らかの異常/ノイズを聞き取るというのではなく、
その多くは単純な作業に還元可能なデータ解析なのだろう。


いや、もしかしたら似たような名前の違う会社か、
今はメインの領域を変えているのかもしれない。
何にせよ航空機の墜落事故ありきで
それだけで食べていくのは現実的に難しいことなので
事業を多角化してそのサブの方で手堅く収入を上げていくというのは容易に考えられる。
15年前の就職活動の際に、野村総研を受けてみると
アナリストの仕事をしている人はごく一握りで、
多くはシステム・エンジニアだと聞かされたときの驚き。
あれを思い出した。


FBIのような調査官はほんの一握りか。