昨日の続き。
幽霊はいるのかどうかで言えば、いるんだろうな、と思う。
でも、霊界はあるのかどうか、と聞かれるとあんまりそんな気がしない。
天国や地獄があるのかというのと一緒。
結局のところ死後の世界というものはなくて
人は死んだら消滅する。
しかし、この世界に強い思いがあって消えてしまえない、
そういう目に見えない霊体のような存在があるのではないか。
最近暫定的にそんなふうに考える。
もちろん根拠はない。
もっと言うと彼らと我らの間では時間の流れ方が違っていて
亡くなった彼らは既にこの世から消えてしまっているが、
その残滓のようなものが残されているのではないか。
生から死へと移行するに当たっての断面というか。
だから同じ場所、恨めしさの宿る場所に同じ姿で現れる。
(とはいっても、西洋の幽霊のように活動的に動き回る幽霊もいるが…)
それでいうと生まれ変わりというものもないんだろうけど、
もしかしたら今となっては退化した性質のひとつに
そういうのがあったのかもしれない。
別の人間に生まれ変わる能力。
そういうのと同じようなレベルで、霊を見る能力。
地磁気の流れで方角を知るというようなのと同じレベルというか。
なぜそれがあったのかというと人間の数が少なかった頃、
種の保存としてなんらか必要だった。
今は人口が爆発的に増え続ける時にあるから、必要ではなくなった。
自然環境と切り離されて人工的な構造物に包まれるようになって
鈍感になったというのもあるのかもしれない。
なんにしても今の人類の感覚、五感そのものでは捉えきれないものがある
という考えは無くさない方がいいな、と思う。