昨晩は塚田さんの「温室」で「緑蔭幻想詩華集」の7回目。
http://onshitsu.com/2015/05/20-004208.php
その時々の花にちなんだ幻想文学の朗読と共に花活けをする。
今回のテーマは「ユリ」
前回2月は「カキツバタ」だったんだけど仕事が忙しくて出席できず。
ユリで幻想文学といえばやはり夏目漱石『夢十夜』の第一夜。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html#midashi10
(『それから』でも印象的に使われていますが)
その他、澁澤龍彦が夜、ユリ根を茹でて食べることが好きだったとか。
泉鏡花の「黒百合」の紹介であるとか。
チューリップ、ニラ、アスパラガスはユリ科の植物とのこと。
泉名月(なつき)という方の「鬼ゆり」という作品の朗読があった。
泉鏡花の弟(同じく作家であった)の娘であったが、後に泉鏡花の養女となる。
晩年は泉鏡花賞の選考委員や泉鏡花記念館の名誉館長を務めた。
入れ子構造の中で
物語を語るということ、物語に出会うということの
瑞々しさのある作品のように感じた。
The Who 「Pictures of Lily」を思い出す。
初期の The Who らしく清々しいポップ・ロック・ソングなんだけど
思春期の少年の××××に関する歌なんですよね。むむー。
聖母マリアを花に託すとユリなのでその辺り、意味深。