第32回冨里スイカロードレース大会 前篇

年明けからジョギングを初めてはや半年。
そろそろ大会に出てみようということになり、
千葉県富里市の「冨里スイカロードレース大会」にエントリー。
10kmの短いコースだけど昨日人生初のマラソンを走ってきた。
http://tomisato-suikaroad.jp/


今年で32回目。結構な歴史がある。
東京マラソンが始まってからこのマラソンの参加者も増えたという。
妻は以前友だちと走ったことがあり、富里市はスイカが名産、
9km過ぎたところに給水所ならぬ給スイカ所があるのが楽しいと。
自然が豊かで周りが畑の中を走るのも気持ちがいい。


朝5時起き。
現地では着替える場所が少ないため、最初から走る格好をしていく。
ランニングタイツにジョギングシューズを履く。


田園都市線に乗って九段下で東西線に乗り換えて南砂町へ。
今回一緒に走る方が車を出してくれることになった。
佐川急便の本社(というよりも巨大な物流センター)があって、
つい数か月前には ASICS の本社も移ってきた。
都内で最も大きな郵便局もあるという。
初めて下りたここは物流の町、倉庫の町だった。
その合間合間にポツリポツリと殺風景な団地が建っていた。
町の造りは大きいのに人気が少ない。
遠くにスカイツリーが見えた。


夢の島を経て高速に乗る。
舞浜のディズニーランドの前を通り過ぎ、
船橋に出て IKEA が見えた。
四街道、佐倉、八街と東に進んで富里市へ。
公式サイトの駐車場速報を見てみる。
会場の周りに駐車場がいくつかあるけど、近くのはどこも満車。
早いところでは6時台で既に一杯となっている。


確実そうなところに停めようと
一番遠そうだったけど酒々井のアウトレットパークの駐車場へ。
だだっ広い臨時駐車場が埋まり始めている。
ボランティアのスタッフが大勢いる。
空いている駐車スペースのひとつひとつに一人ずつ立ってるんじゃないかってぐらいの。
地元の人たちなんだろうな。
町のイベントを盛り上げているというのはとても嬉しいことだろう。
この後一日過ごして、ランナーよりも多い? と思うぐらいボランティアの方がいた。


8時前。駐車した後ろのスペースが空いていたのでそこに荷物を広げ、
ランニングシャツにゼッケンをつける。
ランナーズチップが封入されたナンバーカードを
右のシューズに針金バンドで括り付ける。
女性たちは日焼け止めを塗る。
ランニングパンツの上に履いていたジーパンを脱ぐ。
周りには同じように淡々と着替えたり準備をしている人たちがいた。


会場までのシャトルバスに乗る。
結構な行列となっている。
市営バスや私鉄のバスが臨時のシャトルバスになって何台も来るけど、
乗り込むのに時間がかかってなかなか先に進まない。


10分ほど走っただろうか。
田舎の住宅地と田畑が入り混じった街並みの中を進んでいく。
イカのデザインのガスタンクが見えてきた。
福祉センターの駐車場で下され、メイン会場となる市役所まで歩いていく。
緑と赤のスイカアドバルーンが打ちあがっていてそこを目指せばいいようだ。
準備運動なのか本気のスピードで走っている人たちがいた。
JA富里市の前を通り過ぎるとテントが並んでスイカの販売が始まっていた。


市役所脇の広場は大勢のランナーとボランティア・スタッフでごった返している。
どこに何の行列があるのかも並んでてよくわからなくなるぐらい。
参加賞のTシャツをもらうための列に僕も並ぶ。
毎年デザインを公募しているらしい。今年は黒。
テントで引き換えてくれたのは中学生の女の子たちだった。
無料のスイカサービスコーナーは10分20分じゃきかないようなさらに長大な列。
ありついた人たちが朝からおいしそうに頬なっていた。


仮装をしている人たちも多い。もちろんスイカの格好。
イカのビーチボールを頭に括り付けている人たちもいれば
全身タイツにメーキャップの人たちもいた。
赤い水玉模様のTシャツやスカート。緑の縞模様のパンツ。
イカの着ぐるみ。髪をスイカ柄に染めた気合の入った人たち。
包丁の刺さったスイカの被り物を作った人もいた。


市役所前に出店がたくさん出ている。
ケバブスリランカカレー、佐世保バーガー、つきたての餅、横手の焼きそば、
ピーナッツプリン、もちもちポテト、自家製ソーセージ、牛串、牛肉のBBQなど。
テキヤっぽい人たちは来ていない。
食べたいと思いつつダイエット中の今は我慢。


横目に歩いて市役所の敷地を出て、JAに戻る。
こちらのスイカサービスコーナーではすぐもらえた。
JAの職員の方たちなのか、テントの中で真四角の包丁で手際よくスイカを切り出していた。
僕は一切れだけだったけど皆は三切れ・四切れと食べていた。
甘くておいしいスイカだった。
他のテントではトウモロコシも束で売っていた。
JAの直売所に入る。ネギが4・5本入って150円。小松菜と青梗菜がそれぞれ100円と安すぎ。
レタスやキャベツも丸々としたのが一玉200円。
妻が目を輝かせ、見るもの全て欲しくなる。
道路では5kmの部、先頭のランナーが戻ってきたところだった。
弾丸のように早い。セミプロからしたら5kmなんて短距離なんだろうな。


9時半。市役所前の広場に戻ってくる。
僕らの走る40代以上の部のスタートは10時半で、まだ時間がある。
ビニールシートを広げて休んでいる人たちが大勢いて、
僕らも空いているところを見つけて荷物を置く。
正面玄関の脇に半月形に切ったスイカの大きなオブジェが置いてあって
皆並んでその像の前で記念写真を撮っている。僕らもそうした。
出店の前には「とうます」というスイカのパンツを履いた馬のゆるキャラの着ぐるみがいて、
彼とも一緒に写真を撮った。
もうひとつのメイン会場、富里中学校の校庭へ。
ゴール地点となっている。
一般の部(30代まで)の先頭集団のランナーたちがテープを切ったところだった。