「大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史」

昨晩は会社の後、上野へ。東京都美術館
大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史」を観る。
http://www.history100.jp/
本当は土日に観に行くといいんだけど
バタバタしているうちに次の日曜で終わり。
チケットもせっかくの貰い物だしと金曜の夜、時間を作る。


歩いて向かうつもりが梅雨の雨。
三田線を大手町で下りて東京駅まで歩く。山手線。
妻の仕事が終わらず、上野駅の中で待つ。
ecute をブラブラ歩いていると「ANGERS bureau」という雑貨系セレクトショップ
澤野工房の特集が組まれている。
最近買ってなかったな、と思って見てみると
コンサート会場限定販売のライヴアルバムが4種類。
こりゃ買っとかないと! と
Tonu Naissoo Trio 『Liva at Osaka City Museum of Fine Arts』
Vladimir Shafranov Trio 『Live in Helsinki』
Giovanni Mirabassi Trio 『Live More from Sunside Oct 2003』
この3枚を。もう1枚、こちらも。
Tonu Naissoo Trio 『FIRE』
The DoorsLight My Fire」や坂本龍一の「戦メリ」を演奏しているとあって、
聴いてみたくなった。
ここでは本も売っていて、
表紙に写された海辺の風景が美しい
アン・モロウ・リンドバーグ『海からの贈物』を買う。新潮文庫
世界初の大西洋横断飛行で有名なチャールズ・リンドバーグの奥さん。


東京都美術館は閉館20時、入館は19時半まで。ギリギリ間に合う。
しかし入った途端、警備員の方から「もうすぐ閉館時間です」と。
日曜に走ったマラソンのタイムアップのよう。
慌ただしく、立ち止まらず観ていく。


展示はサブタイトルにあるように大英博物館の膨大なコレクションのうち、
100点を年代順に並べて人類の歴史を俯瞰するというもの。
200万年前の礫石器から2010年中国のソーラーランプと充電器まで。
各セクションごとに年表や地図が壁に貼ってある。
時空間的位置づけを疎かにしないのは基本に忠実でいいな、と思う。
各展示物はそもそもの名前以外に見出しが付けられているというのも面白い。
「032 六博ゲームをする人物像」だと“あの世でも占い遊びに夢中です”
「043 唐三彩の官吏俑」だと“冥界の神々との交渉人”
「068 ヘブライ語が書かれたアストロラーベ」だと“中世ヨーロッパのスマホ的存在”
これはどうかと思うものもあったけど、
新しい視点を元にうまく編集していてなるほどなと勉強になる。


昔のあれこれも気になったけど、僕が面白いと感じたは最後の2000年台の頃。
「095 アフガニスタンの戦争柄絨毯」(ヘリコプターが編まれている)
「097 銃から生まれた平和のシンボル」
「099 サッカー・ユニフォームのコピー商品」(ドログバの名前がある)
など。2000年代・2010年代から選ばれるだけあって、
どれも確固たる視点を持っている。

101個目を選ぶ、という企画が最後なされていた。
開催地ごとに美術館側で選ぶひとつと、観客側の投票で決めるものと。
http://www.history100.jp/special/vote.html
東京会場の投票結果としては
1位:スマートフォン
2位:パソコン
3位:3Dプリンター
4位:宇宙船
5位:人工臓器
その他ユニークな回答として
コンビニエンスストアAED、タッチパネル、温水洗浄便座、
電子顕微鏡ICカード、飛行機、胃カメラ、ゲームソフトなど。


観終わってちょうど閉館時間。
駅中の ecute で見かけた串揚げ屋の店に入って軽く飲んで帰ってきた。