「帰熊」「来福」

熊本に帰る 「帰熊」
福岡を訪れる「来福」
といった表現があることに驚く。
青森だと「帰青」「来青」となるけど、聞いたことがない。
こういうのって全国的にどうなんだろう?
facebook で聞いてみたら、何人かの方から「うちのとこでは」と教えてもらった。
ありがとうございます(ってここで言うのも変だが…)


・札幌「帰札」「来札」あり
 僕が最初に聞いたのが「帰札」「来札」だったように思う。
 北海道にはあっても、東北では仙台以外聞かないようだ。
 北海道が全国から入植してきていたことと関係あるのかも?


・仙台「来仙」あり
 本州の北限?


・東京「上京」「帰京」
 じゃあ京都はどうなるの? という至極まっとうな質問が出ました。


・千葉:なし
「上京」「帰京」に括られるのでは、とのこと。
 東京ディズニーランドのように、東京の一部と思われているからか。
 埼玉はどうなんだろう?


・横浜:「来浜」あり
「浜に来る」というのもなんか詩的というか日本神話的というか。
 海の向こうから、ニライカナイ的な…


・富山:なし
 地方ごとに有無があるのではなく、
 その地方の中でもあったりなかったりするのが興味深い。


・金沢:「帰沢」「来沢」あり
「来金」じゃないのは「帰金」になってしまうからだな。


・静岡:「帰静」あり
 静かに帰る。静けさに帰る。
 こちらも詩的なイメージが広がります。


・山梨:「帰山」あり
 しかし、山形と奪い合いになりそうな。
 山形でもいうのかな。


・滋賀:なし
 この辺りまで来ると、
 この表現がありそうなところとないところの法則性がなんとなく見えてくる。


・京都:なし
「上洛」は今でも通じるとのこと。戦国時代の言葉が今も残る。


・大阪:「帰阪」「来阪」あり
 ただし、新聞で見かけるが口頭ではあまり聞かない。


・神戸:「来神」あり
 ただし、これも「神戸新聞サンテレビラジオ関西限定」とのこと。


・広島:「来広」「帰広」あり
 なんだか縁起がいいですね。


鳥取:「来鳥」「帰鳥」あり
 これはイメージが美しい。


・沖縄:「帰沖」「来沖」あり
 横浜では「来浜」沖縄では「来沖」
 つながりがありそうであんまりないというところ、日本語は面白い。