心霊現象?

8月前半、こんなことがあった。


5日(水)大家さんが海外赴任で退去。家は貸し出すという。
先月その話を聞いた。
5日は平日だったので会えず。お菓子が玄関に置かれていた。


6日(木)・7日(金)と夏休み。
部屋に1人。時々外出。朝は『まれ』を観て、昼はDVDを観る。
7日(金)夜は羽田から妻の実家の熊本へ。
11日(火)夜戻ってくる。


12日(水)朝、妻が何気なくテレビをつけると映らない。
「電波が入りません」とメッセージが出た。
留守にしていた一週間の間にテレビが壊れたのだろうか?
ネットは普通に使える。
この日休みにしていた妻がケーブルテレビの会社に電話をかけて、
日曜の夕方見に来てもらえるよう手配する。
十中八九テレビ買換えかあと話をする。


一方でキッチンの壁のコンセントからつないでいたテーブルタップが使えなくなっていた。
これは僕が前の部屋からずっと使っていたので古くなって切れたのかもしれない。
そのうち買ってくるかと思う。


妻は「なんかおかしい、なんでこんな重なるのか?」と不審がる。
僕はたまたまなんじゃない、と取り合わなかった。


ついでに。
昨日書いたけど12日(水)夜は二階の和室の鴨居に蝉が入り込んで大変なことに。
そのとき鴨居の中にいくつか大きな石を見つける。あれは何だったのか。
なんだか気持ち悪い。
不動産屋を通して大家さんに伝えるべきと妻が言う。


さらに11日(火)は夜帰ってくるなり壁に大きな黒いゴキブリ。退治する。
家主がいないと出てくるんだろうな、ふてえやろうだと思っていたら
13日(木)夜も会社から帰ってきて着替えていたら
台所の妻からキャーッと悲鳴が。
下りていくとやはりいた。
これまで見かけたことなかったのに。なんでこんなことに?
小さいのだけど、15日(土)も。
13日(木)夜、コンバットを買ってきてあちこちにばらまいた。


立て続けにあれこれ起こって、思い当たるフシはひとつ。
大家さんがいなくなったからだ。
封印していた何かが破られてしまったのか…
大家さんの力、恐るべし。
もはや心霊現象なんじゃないかと妻は言う。


16日(日)夕方、ケーブルテレビの会社の工事の人が来る。
ケーブルは問題なし、テレビが壊れてるとなって5分で終わりかと思いきや
伸びているケーブルを持ってきた検査器具につなぐとどうも様子がおかしい。
電波が来ていないという。


ふと気づく。
5日(水)大家さんがいなくなる。
7日(金)は使えていた。
12日(水)までのどこかで大家さんがケーブルテレビの契約を解除して、
それが僕らの借りている家と共有になっている器具をオフにしたんじゃないか。


ビンゴ!
大家さんとのテラスハウスでシェアしている電波の増幅器がオフになっていた。
これを立ち上げないことには元に戻らない。
しかしこれがそんな簡単なことではなく、後日、大掛かりな工事が必要となるらしい。
僕らの不手際ではないので無料だが、大家さんの方に請求がいく。
僕らの一存では決められない。
暫定対処でリビングのテレビだけ見えるようにしてもらった。
他の部屋では電波が届かないため見ることができない。
これを他の部屋でも見るためには先ほどの増幅器の工事がいるとのこと。


工事の人がいい人で、若いのに汗だくになって一生懸命働いてくれた。
最初は外の、2階の大家さんのベランダのさらにその外の増幅器の辺りの
配線を変えることで増幅器を通さず電波が入るようにした。
そうすると確かにテレビが映った。
全チャンネルを登録し直す。
鳥羽高校の選手たちが甲子園の砂をかき集めていた。
笑点では司会がたい平だった。
まあよかったと思っていたら、工事の方は
電波がギリギリでかろうじて映っている状態なのだと言う。
お時間もらって配線をやり直していいかと。
問題なく使えているネットの方から引き直す。
試してみたらうまくいった。
確かにこちらの方が映りがいい。前と変わらない。


妻が青森のリンゴジュースを出す。
仕事とは言えお盆休みもなく回っているのは偉い。
聞くと今日5軒目なのだという。
機器の故障ならば交換するだけなのですぐなんだけど
今回までのように引いてる間で故障が起きると
それがどこなのか特定するところで時間がかかる。
今回も何度か電話をかけながら疎通確認のテストを行っていた。


一仕事終えて若者が帰って行く。
もしかしたら、キッチンのテーブルタップもそうなんじゃないか。
大家さんの家に壁が面している。
試してみたらやはりコンセントそのものが使えなかった。
壁の向こうで何かをオフにしたらこちらもオフになったのだ。
不動産屋に速攻で問い合わせのメールを送る。


心霊現象ではなくてホッとする。
物事なんでも理由があるものだ。
しかし虫たちは何なのか…