地図というもの

週末の卒業式の後、新宿に移動して懇親会。
今回も幹事を担当する。
これまでいくつか50人規模で貸切できる店を探して利用してきた。
前回、入門コースで妻が幹事を担当した店がなかなかよかったので
今回、引き続き応用コースで僕もお世話になることにした。
新宿三丁目末廣亭の向かいにある。


前回、妻は地図を作成した。
それをそのまま使わせてもらおうとしたら、新しく作り直したいという。
ポータルサイトの地図をプリントアウトしてそこに道順を書いたもの。
特に問題なさそうだけど、結局迷ったのだとか。
何を目印に進めばいいのかわからなくなった。


昨日新しい地図ができあがった。
別の地図サイトの最短距離検索のサービスが役に立った。
道順があらかじめ表示されている。
新宿駅の南口に出たら FLAGS の階段を下りて、西へ。
高架沿いに歩いて大塚家具の前を過ぎると横断歩道を渡って、北へ。
新宿三丁目の交差点に出る。
目の前に交番とルイ・ヴィトン。右に曲がって次の角を左へ。
末廣亭が見えてくる。
新宿を歩き慣れていたらなんてことない。


地図を見ながら歩いてみると勝手が違った。


1)新宿駅南口を出ると「タワーレコード」と書いてあるが、実際には FLAGS の7階。
  1階や2階にあの黄色の看板を探すと見当たらない。


2)あの巨大な大塚家具の店舗が地図にない。
  あとでよく見ると南北に細長い建物の北側に「IDC大塚家具」とあって、
  僕の歩いていた南側は空白となっていた。


  交番とルイ・ヴィトンもない。この理由はよくわからず。


この辺りが迷いやすいだろうか。


帰り道、ふと気付く。
地図を見ながら歩いていて迷ってしまうのは
1)の「地図にあるはずのものが目の前に見つからない」もさることながら、
2)の「目の前にあるものが地図に見つからない」ことの方が大きいのではないか。
地図と今いる場所が一致しないと思ってしまう。


これだけ目立つのだから載ってないはずがない、と思い込む。
しかし何らかの事情で載せていなかったり、
そもそも地図が古かったりということはありえる。


地図が100%正しいわけではないし、
こちらもそこから100%情報を引き出せるわけではない。
なのにそれが100%を前提としているという不思議。
見る側の「常識」が絶対正しいと。


騙されるときにはそういうところをつけこまれるのだろう。
推理小説のトリックもそういうこと。


地図は難しい。
道々写真を撮って、それをつなげたほうがよほど伝わるか。