MRIの結果を聞きに行った

先日、詳細健康診断でエコーを受けたら脾臓に影が映っているとのことで MRI を受けた。
今日、その結果を聞きに行った。
甲子園も終わって8月にしては涼しい午後、八重洲の健診センターまで歩いていく。


まずは採血検査を行う。
この結果はまた来週となるらしい。


呼ばれて医師の診断室へ。
開いたカルテのページいっぱいに何か書かれている。
PCのモニタには先日の詳細健康診断のエコーと、その後の MRI の結果が映し出された。


MRI で輪切りになった自分の体内を見る。
頭のてっぺんから足のつま先へと進んでいく。
グネグネとつかみどころない
様々な大きさの不定形な円や楕円が白い輪郭となって
表れては大きくなり、小さくなって消えていく。


「胃はまあ、これで見てもよくわからないですね」
「これが肝臓、とても健康ですね」
脾臓のここの白いの、腫瘍なのですが良性なので経過観察でいいです」


などなど体内クルーズのように続いて、どんどん下へ。


腎臓で止まる。


「今回、たまたま見つかったのですが」


左側、黒い何かが突起のようになって突き出ている。
これがなんなのかまだわからない。
良性なのか、悪性なのか。
悪性だった場合、最悪腎臓がんという可能性がある。
その際は初期とはいえ摘出となることがある。


突然のことでめまいがした。
すぐ精密検査を受けたほうがいいとなってその場で紹介状を書いてもらった。
都内では東京女子医大が最も腎臓・泌尿器科では症例を蓄積していると医者は言う。
どこにあるか知らなかったけど、そこにしてくださいと頼んだ。
紹介状が出来上がると健診センターの非常階段からすぐ電話した。
来週の金曜の朝イチで診療の予約ができた。
腹の中にゴロッと重たいものを抱えながら、エレベーターで地上に降りた。
さっきよりもなんだか、暑い。ねっとりと暑い。


腎臓がん。摘出。
もう片方あれば健康に暮らせるとはいえ、気持ちのいい話ではない。
まだそう決まったわけではないし、
そんなひどいことにはなっていないように思っている。


妻にすぐ連絡するとあれこれ調べてくれた。
腎臓がんに特徴的な症状は血尿、腹部のしこり、体重減少、貧血、発熱など。
どれも特に覚えはない。
発生の危険因子として多いと言われているのは肥満、高血圧、喫煙。
こちらもまたどれも当てはまらず。
食生活としては高脂肪や高カロリーの食事は避け、
できる限りバランスの取れた食事を摂取すること。
特に何をとりなさい、何をやめなさい、ということはない。


来週金曜に最初の診察を受けて、詳細健康診断や MRI の結果を見てもらう。
この日に採決や尿検査など受けるのだろうか。
その次に検査入院の日取りを決める、となるか。
MRI は既に終わっているから、後はもう実際に患部を診るだけ?
どうなるかよくわからないけど
9月・10月と何度か会社を休むことになりそうだ。


今見つかって、ある意味ラッキーなのだと思う。
(モヤモヤした気持ちはどうにも残るが)
悪質なものだったとして、もっと後に見つかっていたら。
ゾッとする。


遅い昼を食べて東京駅の地下街を歩く。
大手町側に出ると土砂降りだった。
神保町まで頭を空っぽにして歩きたかったけど、かなわず。
半蔵門線に乗ってオフィスに戻ってきた。
その後仕事は手につかず。