家を買うには

入籍に伴い去年の10月末に今の二子玉川の家を借りて住むようになった。
早いもので1年近くになる。
場所柄居心地がよく、一生ここにいてもいいんじゃないかとも思うが
なかなかそうもいかないもんで。
一生賃貸? 老後はどこから家賃を払うの? となるわけで。


20年今の家賃を払い続けるなら、
中古でよければ都内にそれなりの家なりマンションが買える。
少なくともその予算の大半にはなる。
終の棲家を見つけるのが賢明か。


そう思って年が明けてから少しずつ「Home's」などその手のサイトを眺めている。
一戸建てのほうがしがらみが少なそうだし、階段が好きなのでそちらに絞る。
最初のうちはどこのなにを見ても「ここいいんじゃない?」と思ってたんだけど
妻の方が現実的にシビアな目をもっていて、あれこれダメ出しが入る。
僕もそれなりに目が肥えてきた。


いつも議論になるのが新築か中古かというところ。
そりゃ新築の方がいいけど手が届きにくい。
この間取りで、駅からの近さで、となるとたいがい中古となる。
だから僕は中古でもいいんじゃないか、と言うが
妻はそんなの価値がなくなって売れないと主張する。


「だったら年老いて家を売ることになったとき
 取り壊して更地にしてしまえばいいんじゃない?
 リフォーム済みの物件も探せばけっこうあるから、
 10年・20年は普通に住めるんじゃないの?」


「それはそうだけど、
 何十年も経過した家の中は目に見えないところでボロボロなものよ」


うーむ、確かにそうだ。
今住んでいる家もあちこちボロが出ていて二階の床が微妙に傾いていたり、
先日判明したようにキッチンのコンセントが隣の家の電源につながっていたり。
厄介ごとの種が潜んでいて、あとはいつそれが明るみに出るかという状態。
そりゃ新築がいいよなあ…


この路線で駅から徒歩10分以内、 5LDK で庭付き、なのに4,000万円台前半?
リフォームを終えたばかり?
キッチンもリビングもバスルームも光り輝くように美しい。
しかしよく見ると築50年。
壁の内側を想像してゾッとする。
住んでいて何年も経ったある日突然…
いや、考えすぎなのか。どうなんだろう?


家を買うならばもっともっと勉強しなければいけない。
安い買い物ではないのだから、と妻は言う。
都心でよくやってる不動産のセミナーにも行ってみるといいんだろうな。
いざ買うとなったときにはローンの組み方も教えを請わないといけない。


人並みに全うに生きるとは大変なことだ。