「ふくしまの見出しから」

「ふくしま再生プロジェクト」が『エディットふくしま』という冊子を創刊、
現在第2号まで発行された。
http://refukushima.blog.fc2.com/
(入手方法については上記ブログを参照)


その中に「ふくしまの見出しから」というページがあって、
福島の地方新聞二紙、「福島民報」と「福島民友」の見出し、一か月分から抜粋する。
10月分を手伝ってみた。
僕が抜き出したのはこちら。


 (報)が福島民報、(友)が福島民友


5日(報)29年3月に保管容量超える見通し 廃炉作業廃棄物
6日(友)富岡町民"交流の場"開所 「町の絆を守っていきたい」
6日(友)サケ漁再開へ「やな場」づくり 楢葉・木戸川漁協が準備
7日(報)福島高専廃炉人材育成 文科省プログラムに採択
9日(報)乳児ら2707人放射性セシウム検出なし 県内3病院内部被ばく検査
放射線セシウム 県産物「安全性確認」
11日(友)福島県の現状、課題発信 福島で「全国青少年体験シンポ」
11日(友)母乳断念、避難で拍車か 福島医大公開講座で研究者解説
11日(友)川内、11月にも「準備宿泊」 避難指示解除は16年春目標
11日(友)"久々に会えたね" 楢葉で「双葉郡復興イベント」開催
11日(友)震災関連自殺、既に13人 福島県、歯止めかからず
14日(報)「歌い隊!」声高らか 富岡高校舎前で校歌合唱開始
14日(報)本県情報世界に発信 県と伊・ミラノ大 論文やSNS活用 風評払拭へ協力
13日(友)南相馬で5年ぶり「サーフィン大会」 北泉海岸、205人が出場
14日(友)「楢葉郵便局」仮設で再開 4年7カ月ぶり、復興に期待
18日(報)除染作業員らにサンクスタオル贈る 保原高美術部がデザイン
18日(友)除染業者がパトロール 郡山の繁華街、作業員犯罪防止へ
19日(友)「海の守り神」再建 震災で損傷、相馬の川口稲荷神社
19日(友)復興願う優しい歌声 ひろの童謡まつり、ふたば未来も出演
20日(友)国、復興拠点を支援 安倍首相が来県、帰還の住民らと懇談
21日(報)第一原発3号機水位6.5メートル 格納容器にカメラ初投入
線量最大毎時1シーベルト 廃炉の難しさ浮き彫り 第一原発3号機カメラ調査
22日(友)楢葉町、帰還者321人 避難指示解除1カ月、町人口の4%
23日(友)被災地で学ぶ意義 福島県内研修医、内定者数が過去最多
23日(友)郡山で「震災と子ども」の人権シンポ 岩城法相
28日(報)災害公営住宅「希望しない」富岡62.4%、大熊68.4%
帰還意向「戻りたい」富岡13.9%、大熊11.4% 復興庁住民調査
28日(友)古里に「戻りたい」 富岡・微増13.9%、大熊・微減11.4%
29日(友)原発事故前と同程度 福島県沿岸、海水・河川の水調査
30日(友)地下水流入170トン減 第1原発・サブドレン計画効果


一進一退の状態が続く。
帰宅を許された地域が徐々に増えているが、
じゃあと言ってすぐ家に戻れるわけではなく。
行政のサポートはどうなっているのか。職はあるのか。
日用品や食料品は用意に手に入るようになっているのか。
電気ガス水道のライフラインはどうなっているのか。
解決しなければいけない問題は依然として多い。
現実的になかなか進まない。


原発での廃炉作業も明るい材料がひとつ出る度に
隠されていた危険な事実がふたつみっつ漏れてくるような。


そんななか、新聞という性質もあるのだろう、
それぞれの地域でできることを少しずつ始めたり続けているという印象がある。
震災まで行われていたことがようやく今再開できるようになった。
福島の外の人を巻き込んで一緒に考えるようになった。
感謝の気持ちを伝える。願いを込めて歌う。


来年の3月で5年目となる。あと半年もない。
時間の経つ早さに驚く。
その間何ができたか、何が変わったか。