フラメンコ、グランマ・モーゼス、Flying Tiger

3連休3日目。終日小雨。
会社の同期の古くからの友人が通っているフラメンコ教室の発表会へ。
新宿の伊勢丹会館の6階がワンフロア、スペイン料理の店になっていて
その奥にステージが設営されている。三方を取り囲むようにしてテーブル席。
開演30分前には着いたはずなのにほぼ満席。
教室に通ってる人の友だちや家族が見に来るんだろうな。
正面の席よりも真横の席の方が人気あるようだ。
妻曰くフラメンコは足さばきが面白いからだろう。


13時より始まって途中休憩を挟んで二部構成。
先生を始めとしてソロで1曲か2曲踊る人たちはさすがにうまいですね。
演奏もうまかった。ギター、男女のヴォーカル、カホン
プロとしてやってるんだろうな。
これを聞けただけでも有意義な時間だった。


終わった後ですぐ会場を後にして、友人にメールを。
振り付けは曲ごとに決まってるのかなと思って聞いてみたら
先生が適当にその場で決めるとあって、そんなもんかと驚く。
でもフラメンコならではの腕や腰、足の動きのパターンがあって
それをパーツとして組み合わせていくはず。
将棋やチェスの定石のようなものがあって。
この曲は嫉妬がテーマだからこれとこれをこの順番で、となりそうな。


終わって15時。伊勢丹をブラブラして、
熊本から来ている義理の両親と落ち合って
すぐ帰るのもなんだからと西新宿方面へ。地下道を歩いていく。
東郷政治美術館に行ってゴッホの「ひまわり」を見てみようということになる。
損保ジャパンのビルの42階。エレベーターに乗って高層階へ。
本来眺めがいいはずが、小雨のため雲の中にいるかのよう。
都庁の展望台に行く話もあったけどこちらにしてよかった。


東郷政治の絵は特に好きになれず。
あの独特のフランスのお菓子のようなタッチも、シャープな女性の描き方も。
ゴッホの「ひまわり」は「おお、これか」と感慨深いものがあった。
何かゾッとするものを感じた。
僕としてはその隣のゴーギャンが描いた田舎の風景の方がよかった。


今回一番の収穫はグランマ・モーゼス
1860年生まれ、101歳まで生きたその年までずっと絵を描いていた。
初の個展は80歳の時。人生こんな花開き方があるのか。励まされる。
雪に包まれた農村風景をユーモラスなタッチで描く。
一目見て、心の中が笑顔になった。懐かしく、温かい。
こんな素晴らしい画家がいたとは。
http://matome.naver.jp/odai/2138551075009088501
2016年のカレンダーとポストカードを買った。


渋谷からバスに乗って帰る。疲れて眠ってしまう。
荷物を置いて車で二子玉川高島屋の駐車場へ。
夜食べるものを買いこんで駐車場に戻る途中、
先日オープンした「Flyng Tiger」に入ってみる。
コペンハーゲンの雑貨屋。
大阪に初上陸したときはあまりにも売れすぎてすっからかんになって
一度店をしめたのだとか。
数年前、出張の後でアメ村の店に入ったときは身動きできないぐらいだった。
カラフルでお茶目で安い。どこか雪国テイストな雑貨の数々は
さっき見たグランマ・モーゼスの絵にどこか通じるものがある。
フォトフレームを買ってきて
先ほどのポストカードを入れてリビングに飾った。