玉川大師

祝日。9時まで寝てて10時からペーパードライバー教習。
駒沢通りに出て世田谷公園の方まで行って帰ってくる。
これまでの曲がり角を右に左にグルグル回る基礎練習よりは断然楽しい。
運転したくなってくる。


終わって昼前に帰ってくる。気を使うので疲れきっている。
缶ビールでも飲むかとコンビニで買って玄関の前まで来て、
あれ? 鍵が見当たらない。しまった…
こんな日に限って妻も出かけている。あと2時間は帰ってこない。
仕方なく缶ビールを置いてとりあえず二子玉川の駅へ。坂を下りていく。


東急ストアのトイレに寄った後で
ブラブラとなんとはなしに高島屋裏の二子玉川商店街を歩く。
12時。定食屋「たぬき」ラーメン屋「いっせいらーめん」とんかつ屋「大倉」
それぞれに行列ができている。


瀬田のNTTを通り過ぎる。
坂を上っていったら玉川神社に出た。あ、ここか。階段を上る。
中に入ってみるとひっそりしていて、手水の水が止められている。
初詣の時期でもない限り、住宅街の普通の神社は参拝客はほとんどないか。
階段を下りる。坂の途中まで来てそれ以上上らず、
カトリックの教会の前を通り過ぎて別の坂道を下りていく。


下り切るか切らないかというところで玉川大師を見つける。
お、こんなとこにあるのか。
家の近くを歩いていて何度か年配の一人町歩きの方に
「玉川大師ってどの辺りですか?」って聞かれたことがある。
こじんまりとした古い寺社で、中に入ると梅が咲いていた。
お参りした後、見ると地下霊園があるというので靴を脱いで入ってみた。
入り口のところで記帳して100円を払う。パンフレットをもらう。
300体の仏像が祀られ、四国八十八か所の巡礼を体験できるようになっているという。
置いてあったサンダルを履いて階段を下りていく。


散歩がてら何も知らずに入ってみたわけですが…、驚いた。
真っ暗で何も見えず、一人きり手探りで狭い道を進まないといけない。
これが結構な距離となって(実際はたいしたことないんだろうけど)
Dialog in the Dark」どころじゃない。
しばらく右に左にウネウネと進んでいくうちに
ようやくわずかに蠟燭のついた小部屋に出て、
仏像が通路の左右にびっしりと奥まで並んでいた。
曲がるとその先にまた仏像が。
一番の奥には横たわる涅槃像があった。
二子玉川にこんなワンダーランドがあったとは…
蔦屋家電に代表されるようなお洒落な二子玉川だけではない。
ディープでアンダーグラウンドなスポットってやはりどこにでもあるんですね…
http://matome.naver.jp/odai/2140228124604056701


びびって腰が引けながら進んでいって、1時間もいたように思ったけど
出てきてみてから iPhone を見たら5分も経っていなかった。
駅前に出て蔦屋家電高島屋紀伊国屋書店で過ごして妻と落ち合い、
二子玉川商店街に戻って前から気になっていた「鮎ラーメン」で
冬季昼限定のしょうがそばを食べた。
ゴボウやレンコンのチップスが乗っている。あっさり塩味。
もちろん生姜もたっぷり入っている。無駄がなくおいしかった。
「フーチバー」(沖縄のヨモギ)の素揚げも好みに応じてトッピングする。


よく晴れて雲一つない青空の下、帰ってきて午後は特に予定なし。
鍵を開けて中に入ってさっき飲めなかった缶ビールを飲んだ。