音楽を聴く、補講(続き)

いよいよ明日となりました。


今回うまくはまらずだったのですが、
外せないのが Steppenwolf「Born To Be Wild」
 1969年の映画『イージー・ライダー』に使われ、
大ヒットすることでバンドも有名になるという理想的な映画+音楽の関係です。
https://www.youtube.com/watch?v=S33abzXQfkc


ちなみに、この Steppenwolf という名前は
ヘルマン・ヘッセの作品からつけられています。


60年代末から70年代初め
という世界も映画もロックも大きな変化を迎えていた時期。
この時代の映画・サントラの代表的な作品のひとつが
ミケランジェロ・アントニオーニ監督の『砂丘』 
「ユージン、斧に気をつけろ」(を改編した曲)など Pink Floyd の3曲が印象的でした。
僕は学生時代に初めて見たのですが、
「映画ってこんなことができるんだ!?」
「この映像にこの音楽はありなんだ!?」と90年代でも斬新でした。
https://www.youtube.com/watch?v=ResQFDDsDAI


砂丘』でもうひとつ。愛し合う若者たち。
その圧倒的な美しさで忘れられないのが、
Grateful Deadのジェリー・ガルシアによるその名も「Love Scene」
https://www.youtube.com/watch?v=ZsjOfWnAlKU

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ヴィム・ベンダース監督も音楽の造形がかなり深いですね。
『映画×音楽』編を次回開催できるとしたら、
パリ、テキサス』や『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は外せないです。
『映画+音楽』編ならば、『ベルリン・天使の詩』をまずは挙げたいところ。
Tuxedomon や Crime + the City Solution など
ヨーロッパのアンダーグラウンドなロックが使われていましたが、
その中でもやはり、Nick Cave + the Bad Seeds による「From Her To Eternity」
ライブ演奏の場面が登場します。
地獄の底から現れたかのような、暴力的でどす黒いブルース。
https://www.youtube.com/watch?v=MjYf9IiB8QE


Tuxedomoon「Some Guys」の場面があるかと思いきや、見つからず。
こちらは映画と関係ないですが、ビデオクリップを。
パンクの影響を受けて1970年代後半にサンフランシスコで結成、
1980年代はブリュッセルで活動しました。
ここまで独特な美意識と知性に貫かれたバンドはなく、
僕個人としては一番好きなバンドです。
「Some Guys」を収録した『Holy Wars』は必聴。
岡崎京子も『東京ガールズブラボー』の中で
「タキシードムーン最高」と主人公に言わしめていました。
https://www.youtube.com/watch?v=zYt02uj2pms


Tudedomoon は映像的な楽曲ゆえにサントラの仕事が多く、
一番有名な仕事はバレエの振付師:
モーリス・ベジャールのためにつくられた曲を集めた『Divine』
グレタ・ガルボの生涯をモチーフにした作品で、
曲名は「アンナ・カレニナ」「ニノチカ」「グランド・ホテル」など
その出演作にちなみます。
取り上げる曲は「マタ・ハリ」 どんなバレエになったのか…
https://www.youtube.com/watch?v=dZDSyU-e4_k