光が丘という町

父の命日が3月末で、いつも桜が咲いてから墓参りに行く。
車で大泉学園へ。この土日で雨が降って桜が散り始めている。
光が丘が近くだと行ってみる。10分ほどで着く。
東西に広がる西武池袋線と斜めに突っ切る大江戸線と。
路線が分かれていると遠くのように感じられるが、案外すぐだった。


作られた町。
かつて米軍の基地だったのが、その広大な敷地を返還されたんだったか。
近づくと横にも縦にも巨大な団地やマンションがこれでもかこれでもかと連なる。
ちょっとした公園の中や道路の両脇に植えられた桜が満開になっている。
「IMA」というイオンと Livin と専門店街の複合商業施設、その駐車場に停める。
9階建ての8階までが満車。花見のシーズンだからか、それともいつもこうなのか。
Livin を歩いていてもどこまでも人また人。
1階の食料品売り場は途方もなく広く、その分列に並ぶのも長かった。


13時近く。これはもう昼は食べることができないかと思いながら歩いていたら
「麻布茶房」で入ることができた。
他には「イタリアン・トマト」とか「オリーヴの木」とか「杵屋」とか。
「ジョナサン」に「和民」に「大戸屋
駅の周りは団地・マンションしかなく、「IMA」にはチェーン店ばかり。
街の中華料理屋とかそういうのが皆無というか見当たらない。
人工的でちょっと怖い。二子玉川とはまた別の意味で。


それ以外はコンパクトで住みやすいかな。
区民センターであるとか図書館であるとか総合病院であるとか。
「IMA」の裏に広がる光が丘公園に行ってみる。
花見客で相当賑わっていた。
光が丘に住んでいる人たちはどれぐらいで、外から人たちはどれぐらいなんだろう?
桜の木の下は学生たちがビニールシートを広げて騒いでいる。
小さな子どもたちを遊ばせている若い親も多い。
もちろんその間をぬってジョギングしている人たちもいる。
20分か30分歩くぐらいでは全貌は見えず。


全国各地から集まった屋台が店を出していた。
ケバブと唐揚が多かったけど大分の唐揚は当たり前、高円寺の黒いのもあった。
燻製のソーセージ、ベーコン、チキンの店が気になって
そこで買って食べてみたらとてもおいしかった。
光が丘も探せばこういう店あるのか、と思って店のカードを見たら
山梨のレストランからわざわざ出店していた。
ステージではよくわからないけどアイドルグループが踊ってて
その後ではコスプレコンテストみたいなのが行われていた。
そんな感じの女性たちが公園の中を歩いていた。


ここでは年中いろんなイベントが行われていて、
行われていなくても普通に自然が楽しめるのではないか。
東京にはいろんな公園があって、いろんな町があるな、ということを思う。
面白い。どんな町にも住んでみたい。
公園のある町に住んでみたい。