甲府へ その3

甲府市に戻って、駅前の商店街の近くに停める。
面白い本屋があるというので入る。「春光堂書店」という。
http://harulight.com/
一見普通の街の本屋なんだけど、棚をよく見ると
入り口の雑誌や漫画以外、売れ筋はほとんどなし。
岡潔星野道夫であるとか読書好きのためのセレクション。
小さいながらも店内は読書会やワークショップが開催可能。
店長さんに紹介してもらう。
様々なイベントも企画していて、先月の読書会は宮本常一『忘れられた日本人』
夏には屋外で、商店街の通りで開催したと。
「シーンを味わう」というタイトルで
取り上げた本にちなんだ料理をシェフに作ってもらって皆で食べ、
本について語らうという集まりも続けている。
次回は6/19(日)でテーマは『竹取物語
どうですか? と誘われる。


いいなあ、こういう書店が生活にほしいんだよな。
冒険的だけど地に足のついた。
前から気になっていた2冊を買った。
トーマス・トゥェイツ『ゼロからトースターを作ってみた結果』
豊田正義『消された一家 −北九州・連続監禁殺人事件−』
『kofuret』という甲府ミニコミ誌の1号と2号をもらった。


日が暮れて近くの「甲府グルメ横町」に入る。
地方の寂れた飲み屋街の雑居ビルをおしゃれにアップデート。
活気ありそう。凄腕の企画人がいる。できたのは1年前なのだとか。
http://www.kofu-food.com/gourmet/


OASIS」という店で乾杯。
山梨の野菜とワイン。何を食べてもおいしかった。
・ヤングコーンのフライ(取れたてで水煮にせず、シャキシャキ)
・県産牛肉のステーキ(付け合わせの野菜が豪華)
・キュウリの漬物の唐揚げ(この発想はなかった)
・丸ごとポテトフライ(外はカリカリ、中はフワフワ)
・県産野菜のフリット(ネギ坊主、タラの芽など)
・レバーのパテ(しっとり甘口)
などなど。ワインもいくつかグラスで飲ませてもらった。


店長の方と話す。県産野菜にこだわると冬が大変なのだと。
ほうれん草とネギと長芋しかない…
仕入れることになったという山梨で養殖したサーモンを試食させてもらう。
オリーブオイルと塩だけ。養殖のイメージと違って、身が引き締まっていた。
5人ほどのカウンターと4人掛けのテーブルがふたつ。
小さな店は僕らが入ったあと、すぐにいっぱい。
壁はこれまでのお客さんが描いた絵で埋め尽くされている。
これを見るだけで地元に愛されている店なのだということがよくわかる。
コロ助ピカチュウの間にあって、店長の顔もあった。


18:58甲府発に乗って行くつもりが、思いっきり逃す。
20:02の「かいじ」自由席で帰る。
武川町農産物直売センター」で見かけた紙コップのワインを飲む。
途中までガラガラだったけど、大月からたくさんの外国人観光客が乗ってきた。
富士山観光なんじゃないかという。


甲府駅でお土産に持ち帰り用のほうとうと、アワビを煮たのをもらった。