「花結び 旧暦端午の節供」

昨晩は塚田さんのところでの
「TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.33 花結び 旧暦端午節供
http://terrainvague2015.blogspot.jp/2016/06/terrain-vaguevol33.html
インタビューさせてもらった「おさんぽ神保町」の21号が出たので
渡すついでに聞かせてもらう。
神保町から飯田橋にオフィスが移転して、初めて歩いていく。
たかだか2週間なのに早くも懐かしい。


「結び」とは「産霊」(むすび)のこと。
松岡正剛校長が日本文化について書くときに時々出会う。
例えば、千夜千冊#537「ヒメの民俗学」(宮田登
「ヒ(霊)を結ぶのが日本古代の生成をめぐる最も大きな出来事であり、
 そのヒが産まれ育つことをムス(産ス)といった。
 したがって男女が結ばれるのもムスビであって、
 そのムスビによって産まれたのが男児ならばヒコ(彦)、
 女児ならばヒメ(姫・媛)とよんだ。」


一本の紐に結び目を作るだけでそれは封印にもなるし、結界にもなる。
こちら側と向こう側との間に境界をつくる。
しかもそれは永続するものではなく、
場所を移すこともできるし、解くこともできる。
仮のものであってその場に「結び」ついて効力を発揮する。
古来より日本は「結ぶ」文化であった。
樹齢何百年の大木に注連縄を回して結ぶのにも理由があるし、
熨斗袋がコンビニから消えてなくならないのも意味がある。
だけどその「結ぶ」という行為が日常生活から消えつつある。
朝、ゴミ袋を出すぐらいか。
デパートで贈答用のお菓子を買ってラッピングをしてもらうとか
中途半端に専門性の高いものになってしまった。
かつては文字の代わりになるぐらい重要であったのに。


端午の節句を前にして花結びを習い、菖蒲を包む。
…不器用な僕にはものすごく難しかったですね。
右手に持ったのを左に、というのを見ながらやっていてもできない。
右と左がよくわからなくなってくる。
これは確かに運転もうまくいかないわ。
結局、講師の方に全部やってもらった。
「総角結び」というのかな。
http://www.yuunet.jp/pg137.html
(「結」という講師の方のサイトより)


周りは皆女性ばかりで一人ポツンと浮いて、固まってしまった…