参院選 '2016夏

7月に入って東京もまた暑くなってきた。
梅雨明けが近いのかもしれない。


渋谷に出るとセンター街の入り口で演説が聞こえた。
うちわとチラシを配っている。
今度の参院選東京の候補の一人、三宅洋平氏だった。
選挙カーからスピーカーで。本人は不在のようだ。
渋谷の若者たちに向けてメッセージというのは
親和性があってよいのだろう。
渋谷から遠い他の地域ではどうなのだろうか。


そのときたまたまなんだろうけど
特に候補者や政党の声は聞こえなかった。
そもそもとして個人的に何だか盛り上がらない。
大きな党の候補は順当に当選するだろう。
あとは泡沫候補ばかりに思える。
例えば女優:高樹沙耶氏の大麻合法化というのは
本人にとっては切実な問題なんだろうけど、
今どうしても訴えなければならない問題なんだろうか?


ぞっとするのは「支持政党なし」
顔写真のないポスターが4枚。
「政策一切なし」とある。
もし仮に当選した場合、参議院に登院しても一切発言しないのだろうか?
何が目的なのだろう? 
日本の政治の仕組みに一石投じる、ならばまだましだけど。
政党交付金目当て? いや、だとしても割に合う行為なのか。
この党の在り方に賛同して投票する人よりも
よくわからずに本当に「支持政党なし」でそう書いた
という人の方が多くなるんじゃないかと思うが、
ネットで調べるとこの党名、それ自体は違法ではないらしい。


なんだろう?
3Dプリンタで銃を作ることは可能なのか?
(技術的に、という意味ではなく、この社会で許容できるのかという意味で)
という試みにどこか似ていると思う。
背景と目的とが180度異なるけれど。


なんであんまり話題になっていないのだろう?
そのことが最も不思議。
僕はこの選挙に対して、かつてない不安を感じるのだが…
その後ろには誰がいるんだろう?