月曜の朝、午前3時

仮眠を取っていたのを起こしてもらう。
訳あって午前3時、妻が運転する車に乗って笹目通りを環八へ。
外はまだ暗い。
録画なのか再放送なのか。
テレビ番組のパーソナリティーが賑やかに話し続けていて、
FMにしたら放送を終了していたのか、無音だった。


休日であれ平日であれ昼間であれ夜であれ環八は混んでいる。
この時間帯ならば空いてるかと思いきやそうでもない。
さすがに物流のトラックが多い。
赤で止まったときに前後左右をブロックされることもあった。
道路を走っていて前が見えないということは
想像以上に怖いものなのだと知った。


トラック以外にも結構普通の乗用車が走っている。
彼らはどこから来て、どこに向かうのか。
それぞれの事情がなきゃこんな時間に走らない。
まちまちなナンバープレートを数える。


目の前を救急車が走っていたときがあった。
サイレンを鳴らしていないから帰り道か。
角を曲がろうとすると救急車が先に曲がった。
しばらくくっついていく形になった。
やがて消防署に着いて中に入った。
搬送した人は助かっただろうか。


帰り道、4時を過ぎている。
鳥の鳴き声。どこからか蝉も聞こえた。
一匹だけ泣いているような。
この土日の暑さで地面から這い出たか。
荻窪の先、井荻のトンネルを出ると空が明るくなっていた。
この世界が白っぽく、砂色と水色が混じり合ったような色へ。


家に帰りつく。
4時半には布団に入って、5時半に目覚ましが鳴る。
いつも通りの月曜の朝が始まる。
裏にゴミを捨てに行って、着替えて、鞄を手に駅まで歩いていった。