ベーマガ

ハンカチ王子ベーマガ社長よりポルシェを提供というニュースを見て、
「へー、マイコンBASICマガジンってまだあるんだ!?」
と思ってしまった。
どんなつながりなんだろ? いや、ベースボールマガジンか…


僕が熱心に読んでいたのは小学校高学年から中学校まで。
80年代半ばから後半。
パソコンが欲しくて欲しくてたまらない小学生だった頃、
叔父の友人の方にバックナンバーを何十冊と譲ってもらった。
自分でも買うようになった。
今の若い人たちだと信じられないだろうけど、
紙面に読者投稿のゲームプログラムが印刷されていたのを手入力して
カセットテープに記録した。
だから実行しても Syntax Error 系のバグが多くて、
動くようになるまでにかなり時間がかかった。
付録で CD-ROM がつくようになったのは90年代に入ってから。
そもそもその頃はPCにもCD-ROMドライヴがなかった。
いや、それ以前にハードディスクというものがなかった。


前にも書いたかな。
NECPC-6001 / 8001 / 8801 / 9801 は高嶺の花。
ようやく買ってもらえたのは東芝MSXパソピアIQ」
「HX-10」だったろうか。
その前に、日清「UFO」の懸賞で当てた CASIO「PB-100」
その後後継機の「FX-791P」を貯金して買った。
なんにせよ言語として10代前半に BASIC に慣れきってしまうと
その後、C や JAVA が感覚的に理解しにくかった。
やたら大きな何でもしてしまうクラスをひとつだけ作ったり。


そのベーマガも今はもうない。
自分で考えながらプログラミングをしていくというのはこれからも残るとして
そのためのノウハウを伝えるメディアは今後も必要だとして
ただただそのソフトウェアを使いたいがためだけに
プログラムを手打ちするというのはよほどのことがない限り不要だろう。
アーケードや市販のゲームのレビューも載っていたが、
その専門誌も淘汰されてかつてのような発行点数ではなくなった。


『Rockin'on』もそうだけど80年代前半までは素朴な体裁だった。
バブルが関係するのかな。
紙面がカラーになってページ数も増えて、どんどん豪華になって行った。
しかしいつか時代が変わって役目を終えていく。
秋葉原もパソコンの街からアニメやメイドの街となった。
テクニカルな内容の雑誌が20年続いただけでもすごいことか。
今調べたら2003年まで発刊されていた。
ネット時代を迎えて、最後はかなり迷走したらしい。


僕が持ってたのは母が全部捨ててしまったんだよなー。
大学生になって、パソコンへの興味が一切なくなったときに。
今思うともったいないけど仕方がない。
保存状態がよかったら、秋葉原で高く買取してくれたかな。