「キイトス茶房」

昨日の夜は定時で会社を出てイベントの打ち合わせ。
選曲を終えたのでCD-Rに焼いて、簡単な解説をテキストに打ち込んで、
クラフトビール担当の方に渡す。聞いてもらってビールをチョイスしてもらう。
場所は神楽坂ということになって、毘沙門天で待ち合わせた後に
坂を上って交差点を西へ。牛込神楽坂の駅の近く。
ここがいいんですよと「キイトス茶房」という喫茶店に入る。
僕一人だったら絶対見落としそうな小さな店。
普通のアパートの階段を上った二階にあって、一階は普通の部屋だった。


マスターは10数年前に脱サラしてこの店を始めたのだという。
中は古書店かと思うぐらいに古い本だらけ。
今の気分なのかテーブルには谷川俊太郎の本が何冊も飾られ、
本棚には伊丹十三をはじめ料理の本が。
別な本棚にはDVDが並び、無料で貸してくれるとあった。
何十年と使ってきた個人の広い書斎にテーブルを置いて、
隣にキッチンがあったのでそのまま喫茶店にしましたという佇まい。
決してきれいではないが、味わいがある。
おじいちゃんの家で珈琲を飲んでるような感じ。
他に客はなくて、居心地よく打ち合わせができた。


聞くとイベントも時々開催しているとのことで
来月9月にはSP盤を手回しの蓄音機で鑑賞する会が開かれると。
日本でも本を出しているフランス人のジャーナリスト、
ドラ・トーザンさんのイベントも人気。
ここを借りてなんかできないかなあと思う。
読書会とかちょっとした演奏とかいいでしょうね。


メニューを見たら
「神楽坂カレー」や「牛込丼」(その名の通り牛丼)というのがあった。
「オイルサーディン丼」が名物らしい。
一番気になったのが「青春焼きそば丼」であるが…
カレーはドライカレーで、『散歩の達人』の喫茶店カレーの特集で
取り上げられているようで。
今度時間のあるときに食べに来てみたい。


体調のこともあって店は不定休。
「キイトス」とはフィンランド語で「ありがとう」を意味するそうです。