東京に戻る

3連休3日目。東京から青森に帰る。
寝ている間、何度か目が覚める。
起こされたのは7時半。『とと姉ちゃん』を見ながら朝食。
2日目のカレーがさらにおいしくなっている。
家中に掃除機をかける。帰りの荷造りをする。


パラリンピックの閉会式を見る。
いい大会だったと思う。こんなことを言っていた。
「僕らはエレベーターの下の方にボタンをつけるだけのお金がないから、
 助け合うってことがバリアフリーなんだ」
東京大会のプレゼンテーション。
義足のモデルやダンサー、盲目のアーティストがパフォーマンスを披露する。
曲は「東京は夜の七時」の特別バージョンで「リオは朝の七時」だった。
最後のスピーチが終わって、ブラジルのミュージシャンたちが
アリーナのステージで歌う。
選手たちもボランティアの方たちも踊って、楽しそうだった。


10時、妹夫婦が車で来てくれて、
新幹線に乗る前の間、予定がないならどこか行きましょうと。
浅虫蟹田という案も出たが、弘前へ。
甥っ子も遊べるようにねぷた村やりんご公園を回ることにする。
空は晴れているが、低気圧の境目にあるような雲行きの危うさ。
岩木山も山頂が雲に囲まれている。
しかし最後まで降らなかった。


高速を下りようしたら出口で白バイに捕まる。
後部座席の僕らがシートベルトをしてないと。
しまった。こんな日に限って ETC カードを忘れて現金で払ったんですよね。
それで時間がかかってより見つかりやすくなったか。
切符は切られたが罰金はなし。3カ月無違反ならば減点はなくなりますと。


黒石を出た辺りで高速を下りて、弘前に向かう。
田舎館村に差し掛かったところでそういえば田んぼアートがあったと。
せっかくなので寄っていく、足湯に入る。
端切れに詰め物をして作った柿の木の飾りものを買う。
村役場の展望台に上る。
今年のテーマは「真田丸より 石田三成真田昌幸
農道を挟んで左右の田んぼに武将が描かれている。
普通の稲、黒っぽい稲、茶色い稲、赤い稲などと7種類を使い分けるのだという。
絵がとても細かい。コンピューターがロボットを操作しない限り無理、というような。
これを人間が手でやっているというのだから、イノベーションってのはすごいものだ。
http://www.inakadate-tanboart.net/


天守閣に上ってもう一度眺めてみる。
その後、一階の会議室で過去の作品の写真が並べられているのを見る。
最初の頃は直線で岩木山を形作って、「稲文化のむら いなかだて」と文字を添えるだけで精一杯。
それが平成5年から平成14年まで10年続く。
1980年代のパソコンのグラフィックで描いたかのよう。
それが突然の進化を遂げてモナリザとなる。ここから人気に火が付く。
どんな切れ者や仕掛け人がいたのか。
写楽北斎七福神ウルトラマンサザエさんとどんどん高度になっていく。
昨年は遂に『STAR WARS フォースの覚醒』
そして今年が『真田丸』と『シン・ゴジラ
田んぼだけではなく小石でもアートを作るようになり、
冬には海外のアーティストを招聘して新雪の積もった田んぼの上で足跡でアートを。


車で5分ほどの第2会場に移動。
ここはJRAや道の駅、子供向けの小さな遊園地が一緒になっていて賑わいが違う。
古道具市も開催されていた。
第2会場は『シン・ゴジラ』と小石アートの高倉健石原裕次郎
会場を取り囲む田んぼを見ていたら線路に無人駅ができている。
その名も「田んぼアート駅」弘南鉄道
田んぼアートの期間だけではなく、冬を除いて春や夏も停車するという。


甥っ子とゴーカートで遊んだ後、車で黒石市津軽こけし館へ。
http://tsugarukokeshi.com/
日本一のジャンボこけしが飾られ、2階は有料のこけし博物館。
全国の5,000体のこけしが集まっている。
こけし造りの実現もなされている。
ここで昼食。僕は黒石名物のつゆ焼きそば。カレーが少しかかっているのにする。
ここはカレーバイキングが売りらしく、途中何本も幟が立っているのを見かけた。
そのカレーはリンゴ味とシーフード味。
分けてもらって少し食べてみたらなかなかおいしかった。


デザートとしてりんごのソフトクリームを食べる。
ここにも足湯があって入る。台と椅子があってくつろげる。
帰りの車では遊び疲れて眠ってしまった。


家に一度荷物を取りに行く。
新幹線の駅へ。
昨日は改札の中の売店で田酒を見かけて、帰りに買おうとして見てみたら完売となっていた。
しまった。やはりこういうのは見つけた時に買っておかないと。
代わりに、黒石に行ってきたこともあって「亀吉」とする。
新幹線の中では昨日買った宮城の酒、「犬伏せの虎舞」を飲む。後は缶ビール。
こち亀の200巻を読む。
もはや知らないキャラクターの方が多い。女性キャラはどれも同じに見える。
しかし、面白い。個の面白さ、女性にはわからないだろうな…
好奇心の広さ、発想の跳躍力、その全てを回収するキャラクター力。
こち亀は現代を代表する日本の「数寄」なのだなと思う。
寅さん亡き後、最も日本人の原風景を体現する作品。


東京は雨。母から持たされたカレーなどふたりとも両手に2つ3つの紙袋や鞄。
あまりにも大変で駅からはタクシーに乗って帰ってくる。
母のカレーを温めて食べ、お風呂を沸かして入る。
パラリンピックの総集編を見る。
その後くりぃむしちゅーの「しゃべくり007」を少し見て、
「100分で名著」は石牟礼道子苦海浄土』を若松英輔が開設。
その後台風16号情報。熊本の雨が気になる。東京の雨もやまない。
明日は徹夜作業で出社は午後。ゆっくり眠る予定。