入院 2日目

昨晩のこと。
妻が19時半前に到着し、担当の医師から手術の説明。
これは必ず本人以外の同席が必要らしい。
現時点での診断ではざっくりと脾腫瘍ということになる。
脾臓に腫瘍ができるというのはなかなか珍しく、
妻曰く検索すると犬の脾腫瘍の方がたくさんヒットすると。
もっと詳しくはリンパ腫、過誤腫、血管腫、癌、その他ということになるが、
確定に当たっては病理検査をしないことにはわからない、かつ、
腫瘍が昨年と比べて増大しているため手術して脾臓を摘出となる。
脾臓は血管の塊のような臓器であるため
少し切っただけでも出血が大きく、部分切除は不可。
今のところどこの病院で手術をすることにしても摘出とせざるを得ない。


今回は腹腔鏡手術。臍の穴と5カ所に穴を開けてロボットアームを入れる。
脾動脈という太い動脈や胃につながっている細い動脈を止めていくことになるが、
出血が多ければ輸血となる。
合併症としては他に、膵炎、他臓器損傷、麻酔に起因する神経麻痺や脊髄損傷、
手術後の免疫力低下から起こる肺炎、血栓症(エコノミー症候群)、
そこから起こる肺梗塞、癒着による腸閉塞、創感染など。
これらが出始めるのがだいたい手術後一週間。
それを調べて問題がなければ退院となる。
なので退院は早くて月曜か火曜か。


手術や麻酔に関する同意書に本人と同席者が記載して終わる。
その後予約していた時間が来てシャワー浴びる。
21時。本を読んで過ごして、22時に消灯。
それからしばらく読み続けて、眠くなって23時前に寝た。
ベッドの頭部を起こしたままにしていて下げたかったけど、うるさいかなと我慢した。


朝は6時起き。
『幻のアフリカ』の続きを読む。午前中のうちにさらに100ページ。
8時に朝食。焼き魚、白菜のお浸し、ブドウ4粒など。


麻酔科の説明。毎日同じことを聞いているように思う。
全身麻酔、硬膜外麻酔、
手術時のモニタリング(心電図、パルスオキシメーター、自動血圧計、脳波モニターなど)、
合併症としては肝機能不全と腎機能不全。
また同意書を書く。


昼、タンドリーチキン、揚げ茄子のあんかけ。


午後、『ジャップロック・サンプラー』へ。
明治維新から太平洋戦争の敗戦、GHQの時代を経て
ハイレッドセンターのハプニングアートにリンクした実験音楽
グループサウンズ、そしてよど号ハイジャック。
9人のうちの1人が「裸のラリーズ」のメンバーだった。
ジュリアン・コープは「村八分」を極端に低く評価していた。


担当の看護師の方から手術の説明を受ける。
着替えや歯ブラシなど当日持っていくものとか。
左手首に巻いていた患者認識用のバーコードは
手術用のものに付け替える。血液型が記されている。


16時、車で妻が見舞いに。
着替えやタオルを持ってきてくれる。
1階に下りる。タリーズでコーヒーを飲む。
妻の剥いてきてくれた梨を食べる。
巡回の医師からは手術までは好きに食べていいと言われている。
外は雨。午前中少し晴れたが、今は強く降っている。
スズメたちがテーブルの上にちょこんと乗って、また地面に。
何羽も何羽も。雨で居場所がないのか。


18時、夕食。イカの唐揚げ、竹輪と大根の煮物、もやしのマリネ。
夜はずっと『ジャップロック・サンプラー』の続きを読む。
Flower Travelin' Band ってそういえば聞いたことなかったな。
Speed, Glue & Sinki は恥ずかしながら名前も知らなかった。
他気になったところとして
ツトム・ヤマシタ&佐藤允彦『ものみな壇ノ浦へ』
佐藤允彦『恍惚の昭和元禄』
Love Live Life + One『Love Will Make A Better You』


今日はシャワーを浴びれないため、
使い捨てのウェットタオルで体を拭いて水の使わないシャンプーで髪を。